「高かったから捨てられない」ものを持つデメリット。使わないモヤモヤが負の連載に
「高かったから手放せないもの」を上手に手放すコツを紹介します。年末が近づき、今年中に家も心もすっきりさせたい! と片づけを始めても、「高かったから…」と手が止まってしまうことはありませんか? 整理収納アドバイザーとして、数多くの散らかった家の片づけ指導を行うおまいさんが、手放すことをもったいないと感じたときにどう考えるといいかを教えてくれました。 【写真】家も心もすっきりしているおまいさん宅
「もったいないから捨てない」は本当にお得?
手放そうとすると必ず出てくる「高かったからもったいなくて捨てられないもの」。 でも、少し冷静に考えてみましょう。そもそも買った時点で、そのお金はすでに使ってしまっているのです。 つまり、「元を取りたい」と思うなら、そのものを使うしかないんです。家の片隅に置いたままでは、一生もったいないまま。使う以外に元を取る方法はありません。 なので、「高かったからもったいない」と感じるなら、今すぐ使い始めましょう! とはいえ、もしそれでも使う気になれないのであれば、そのものは持っているだけでデメリットになっているかもしれません。
「手放せないもの」が引き起こすモヤモヤの連鎖
・そのものを見るたびにモヤモヤする ・ものが増えて空間が圧迫され、部屋が狭く感じる ・視界がごちゃついてイライラする ・毎日探し物に時間を取られて疲れる ・自分は片づけられないのに、子どもに怒って自己嫌悪に陥る ・ストレス発散のためにネットでつい買い物してしまう などなど…。元を取れないだけならまだしも、負のスパイラルまで引き起こすなんて、百害あって一利なしです。だからこそ、「なぜ買ったのか?」「なぜ使わなかったのか?」と自問して、自分の買い方のクセに気づきましょう。 そして反省し、思いきって手放してみてください。
「高かったから…」で眠ったままの思い出の一着の末路
たとえば、私は20代の頃、シルク素材のベーシックなカラーのブラウスを購入しました。とても高価でしたし、素材がシルクなので汚したら洗濯もややこしい。お気に入りだった分、汚したくないという気持ちが強くて、あまり着る機会がありませんでした。 そしてときが経ち、結婚して子どもが生まれ、絶賛子育て期に突入。汚したくないから着なかった服なのだから、子育て中はなおさら出番がありません。それでも「高かったし、ベーシックだからセレモニーで着れるかも!」と思って、ずっと持っていました。 でも実際、入学式や卒園式のセレモニーには、専用の服を新調しました。もちろん、このブラウスも着ようとしてみたものの、ベーシックとはいえ、流行とは微妙にズレているし、なにより自分の見た目や好みが変わっています。結局、「高かったから着なきゃ」という思いがあっただけで、「着たい!」とは思えなかったのです。