『ヴァンキッシュ』の名がアストンマーティン新旗艦モデルで復活! V12ターボ搭載、量産車史上最速344km/hを達成
アストンマーティンは9月2日、イタリアはベネチアの地で、同社の新しいフラッグシップモデルを発表。そのクルマに『Vanquish(ヴァンキッシュ)』の名を与えることを明らかにした。 【写真】新型アストンマーティン・ヴァンキッシュのインテリア(コクピット) 伝説的な『ヴァンキッシュ』というモデルの復活は、111年の歴史を持つアストンマーティンの歴史上、もっともパワフルな量産車によって実現する予定だ。新型ヴァンキッシュは、世界トップレベルのパフォーマンスを誇る5.2リットルV型12気筒ツインターボエンジンを搭載することがアナウンスされている。 今年5月に発表された新型V12エンジンは最高出力835PSを発揮し、最大トルクは1000Nmをマークする。そして、トップスピードはアストンマーティンの量産車史上最速となる214mph(約344km/h)を達成するという。また同時に、内燃プロセスのすべての段階を洗練させパフォーマンスと効率性を実現させた優れたエンジニアリングは、同ユニットが世界中の市場における最新の排出ガス規制を満たすことを保証している。 かつてないパフォーマンスを発揮する要素はエンジンだけではない。新型ヴァンキッシュのシャシーは、前例のないダイナミックな帯域幅を実現するために細心の注意を払って研ぎ澄まされたものだ。ホイールベースが80mm延長された、この新しいシャシーに加え、カーボンファイバーのボディワーク、ブレーキコントロール・システム、ビルシュタイン製DTXダンパー、ピレリP Zeroタイヤ、初採用の電子式リヤデファレンシャル(d-diff)など、さまざまな技術的ハイライトが組み合わされている。これらの処理能力を活用することにより、新型ヴァンキッシュは大陸を走破するGTカーの長距離走行時の快適性やスーパーカーの精度、操作性、夢中になって楽しめるドライビング・エクスペリエンスを融合した、個性と実力の唯一無二の組み合わせを実現している。 もちろん、高級スポーツカーブランドに恥じないモダン・ラグジュアリーに新たな基準を打ち立てるインテリアもハイライトのひとつだ。年間1000台以下の限定生産となるまったく新しいアストンマーティン・ヴァンキッシュは、同ブランドの“ウルトラ・ラグジュアリー”の特別なアイコンとして、ふたたび王座に君臨することになる。なお、すでにオーダーの受付が開始されており最初のデリバリーは2024年第4四半期が予定されている。 アストンマーティン・エグゼクティブ・チェアマンのローレンス・ストロールは、英国ブランドの新しいフラッグシップモデルの発表に際し、次のように語った。 「ヴァンキッシュの投入により、アストンマーチンの次世代スポーツカー・ポートフォリオは完成した。その頂点に立つヴァンキッシュは、あらゆる面で真のハローモデルであることを強調し、力強いメッセージを伝える」 「このモデルは、超高級スポーツカーの市場において『もっともパワフルで、もっとも美しく、もっともエキサイティングなクルマを作る』という私たちのミッションをさらに実現するものだ。このようにヴァンキッシュは真のアストンマーティンだ。完璧なデザインと完璧なエンジニアリングにより、新世代の愛好家のためにパフォーマンス、スタイル、ラグジュアリーの並外れた新しい基準を打ち立てている」 [オートスポーツweb 2024年09月04日]