番手のベテランレーサーをも振り切る“裸逃げ” 二予快勝も記念優出ゼロの藤井侑吾「記念は準決勝が壁、何とか突破したい」/大垣競輪G3
大垣競輪場で11月30日から「開設72周年記念・水都大垣杯(G3)」が開幕。S級準決勝に出走する藤井侑吾(29歳・愛知=115期)に話を聞いた。 初日は別線の猛抵抗を退けて全ツッパ。かなり脚を使ったように見えたが、番手の山口富生まで振り切り圧巻勝ちだった藤井侑吾。二次予選も予選に続いて山口との連係だったが、得意の強烈カマシで山口は離れてしまう。裸逃げとなったが、後続をブッチ切っての連勝ゴールとなった。 「近畿勢が前だったら中団からと思っていたけど、赤板からの展開は想定外でしたね。ピッチが上がった処で無理矢理仕掛けた感じ。ただ、富生さんとの息が合わず…」と結果には満足していない様子。 ただ、自身のデキは上々のようで「初日は突っ張って2日目はカマシ。それで押し切れているので悪くないですね。今は上で戦えるようなレースを心掛けているので」。 勝負の準決勝は地元の山口拳矢と不破将登との連係となるが「記念は最近準決勝が壁になっている。今年最後の記念なので何とか突破したいですね」と中部独占を目論む。 藤井が言うように今年は川崎GIIIでの優出こそあるが、記念優出はゼロ。ただ、動きだけなら勝ち上がった27名の中で1番に見えるし、この強烈なメンバーでも1着を狙ってみたくなる。(アオケイ・松野記者)