セレッソ大阪・永石拓海の新型コロナ体験談からの教訓…PCR検査基準を早急に見直すべき!
自宅待機を続けるなかで30日の体温は36.2度だったが、永石によれば「痰絡みの咳が出るようになりました。(中略)寝るときに鼻は詰まっていないのですが、鼻呼吸が出来ずに何度も驚いて目を覚ましました」という。深く呼吸したときには肺に違和感も覚え、不安に駆られるようになった。 そして、自身の経緯をクラブ側に報告したことで、31日にPCR検査を受けられる状況になったのだろう。陽性反応が出たことが4月1日にクラブ側から発表され、3日に大阪市内の医療機関に入院した永石は、セレッソを通じて友人たちと食事の席をもったことを悔やむコメントを発表している。 「新型コロナウイルス感染拡大に伴い、基本的に外食、公共交通機関の利用を避け、検温・手洗い・うがい等、できる限りの予防、対策は行なっていました。(中略)新型コロナウイルス感染拡大の状況からみて、参加すべきでなかったと大いに反省しております。大変申し訳ありません」(原文のまま) 入院後も嗅覚異常が長く続き、CT検査では肺に薄い影が見られたことも含めて、自身に起こった症状を微に入り細を穿ってツイートしたのも、永石が抱いた反省の思いを社会的な責任に変えていたからだろう。そして、ツイートのなかで気づかされることがもうひとつある。 厚生労働省のホームページでは、新型コロナウイルス感染に関して、最寄りの保健所などに設けられている帰国者・接触者相談センターに相談できる症状として下記の2件が明記されている。 【1】風邪の症状や37.5度以上の熱が4日以上続く 【2】強いだるさや息苦しさがある しかし、永石の場合、37.5度以上の発熱が確認されたのは3月28日だけ。自宅に体温計がなく、おそらくは37.5度以上はあったと推測される同27日を含めても2日間しかない。それでもPCR検査を受けられたのは前述したように濃厚接触者と認定され、諸症状も出ていたからだろう。 永石と同じ1日にPCR検査で陽性反応が出て、群馬県内の医療機関に入院していたザスパクサツ群馬のディフェンダー、舩津徹也(33)も15日の退院後に更新した自身のツイッター(@funa19870209)で、37.5度以上の熱を出したのは3月27日および28日だけだったと明かしている。