体にいいけど太りやすい飲み物とは?特徴や要注意の飲料一覧も紹介
じつは太る!健康にいい飲み物一覧
ここからは、健康にいいけど太りやすい飲み物を具体的に6つご紹介します。 ●飲むお酢 飲むお酢は料理に使うお酢に比べて飲みやすいですが、その分カロリーの高い飲み物でもあるのです。 そのカロリーはコップ1杯(200ml)あたり約60kcalで、食事の度に飲んでいるとお酢だけで1日180kcalも摂取してしまいます。 また、お酢には体脂肪を減少させるなどの健康効果が期待できる一方、飲むお酢にはお酢に加えて砂糖やさきほどご紹介した果糖ブドウ糖液糖が含まれており、血糖値の急上昇につながります。 なかにはこれら以外の糖を含んだものもありますが、やはりカロリーが高くゴクゴク飲める「飲むお酢」は、太りやすい飲み物だといえますね。 ●乳酸菌飲料 おなかの調子を整えたい時に飲むかたも多い乳酸菌飲料ですが、主な原材料は果糖ブドウ糖液糖です。そのため、血糖値の急上昇が見られることもあります。 では、どのくらい血糖値が急上昇するのでしょうか。弊社社員(20代後半女性、既往歴無し)が、乳酸菌飲料を飲んだ後に血糖値の測定をCGM(※)で行ったところ、飲み始めてから30分の間に血糖値が急激に上昇したことがわかりました。 (※)CGMとはContinuous Glucose Monitoringの略で、腕にセンサーを装着して皮下の間質液中のグルコース値を持続的に自動で測定する方法 食事の前に1本飲んでから食べ始めると、飲まずに食べたときよりも血糖値が上がりやすく、また下がりにくいため飲むなら食後が良いですよ。 また、今回飲んだ乳酸菌飲料は1本110mlですが、商品によっては500ml~1Ⅼの紙パックに入った大容量タイプのものもあります。ほどよい酸味が飲みやすくて1回で全部飲んでしまった…というケースもありえるでしょう。コスパのよい大容量タイプを飲む場合は、小さめのコップを使うなど、飲みすぎ防止の工夫をしましょう。 ●ビタミン配合炭酸飲料 ビタミンCやビタミンB群が含まれるビタミン配合炭酸飲料は、原材料表記のいちばん初めに砂糖や果糖ブドウ糖液糖が書かれているため(※)、血糖値を急上昇させやすい飲み物といえます。 入院中の差し入れに持っていくというかたも多いですが、体重や血糖値のコントロールをしているかたへ持っていくのは避けたほうがよいでしょう。 (※)原材料表記は、JASの加工食品品質基準に基づき重量の多い順番に表記されている ●野菜ジュース 野菜がとれていないな…と思う時に飲むかたも多い野菜ジュースは、意外にも糖質が高く注意したい飲み物です。 商品にもよりますが、野菜ジュースには1本あたり約15gの糖質が含まれており、スティックシュガーに換算すると約5本分に相当します。 糖質のとり過ぎは血糖値の急上昇につながるだけではなく、高血糖状態が持続してしまう原因にもなるのです。 ●果汁100%のジュース 果汁100%のジュースは、果汁だけで作られるため健康にいいイメージがありますよね。しかし、砂糖が入っていないからといって太らないとは限りません。 まず、果汁100%ジュースには果糖が含まれているため、通常のジュースと同様に血糖値の急上昇が見られます。 さらに果物そのものとジュースの決定的な違いは、食物繊維の量にあります。食物繊維は肥満など生活習慣病を予防するために積極的な摂取が望ましいとされていますが、果汁100%のジュースにするとほとんどとれないのです。 ●0カロリーの甘い飲み物 甘いのにカロリーがゼロの飲み物は、甘味のもととなる人工甘味料に注意が必要です。 人工甘味料は砂糖などに比べて強い甘味が特徴で、日常的にとり続けるとより強い甘味を求めるようになります。また、最近では腸内環境への影響を及ぼして血糖値を乱す可能性も考えられているのです。 太らないからといって日常的に水分補給の飲料として飲み続けることは、避けるべきでしょう。