口内の悪玉菌が腸内環境を乱す?口内ケアが腸活の近道だった!今すぐ始めるべき4つの口内ケア
最近、ウェルネスを心掛ける人の中で当たり前になってきた「腸活」。腸内環境を改善するために消化に良い食事を摂ったり、ワークアウトをしたりと腸活に励んでいる人も多いと思うけど、「口内ケア」はしている? 実は腸内環境と口内環境には深い関係があって、口内の細菌が腸まで運ばれてしまうことも。さらに細菌が運ばれることによって腸内だけでなく、体全体にも悪影響を及ぼすこともあるというから、原因を学んで対処法をチェックして! 【写真】腸活のためにも取り入れたい、おなかを整える6つの食品
7割が知らない、口腔内の細菌が腸内環境に及ぼす影響
口腔内の細菌が腸まで運ばれてしまう恐ろしい事実は、どのようなメカニズムで起きて体にはどのような悪影響を及ぼす危険性があるのか? 仕組みを見ていく前に、実際に私たちがどれだけその事実を知っているのかを見ていこう。 ある調査によると、約2人に1人は腸内環境を整える取り組みをしているという結果に。 どのようなことに取り組んでいるかについては、 「乳酸菌の摂取(80.4%)」、「食物繊維の摂取(57.3%)」「発酵食品の摂取(53.5%)」 食事で意識的に腸内環境に良いものを取り入れている(医療法人社団癒合会「腸内環境と口腔内環境への意識」に関する調査より)。 一方で、「口腔内の細菌は腸に流れ込んで腸内環境を変化させることを知っていますか?」という質問に対しては、7割以上が「知らない」と回答した。 腸内環境を整えることはしているのに、腸活のための口腔内ケアはまだ浸透していないみたい。
私たちの体には「良い細菌」「悪い細菌」がバランスよく存在してる
一言で「細菌」と言っても、種類はいくつもあり役割もそれぞれ違う。 人間の体には様々な種類の細菌が住んでいてバランスを保っていて、中でも細菌が多い場所は「口」と「腸」で、口の中には1,000億個以上も生息しているという。 体の細菌は大まかにわけて「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌(ひよりみきん)」の3種類。 「善玉菌」は、体に良い働きをしてくれる菌で、善玉菌には乳酸菌、口内レンサ球菌、ロイテリ菌などの種類がある。 一方で、「悪玉菌」は虫歯や歯周病の原因となる菌で、ミュータンスレンサ菌が最も有名な虫歯菌の一つ。この悪玉菌が多くなると健康上のトラブルを起こしやすくなる。 「日和見菌」は、普段はおとなしくしていても、悪玉菌が増えると悪玉菌の味方をして、健康状態が悪くなると暴れ出すちょっと変わった菌。肺炎菌やブドウ球菌、大腸菌などが代表的だ。 この細菌の集まりのことを「フローラ」といい、口内フローラを構成する菌の理想的な比率は「善玉菌:悪玉菌=9:1」。 しかし、体調・食生活・年齢・ストレスなどによって、体内菌のバランスが崩れてしまい、悪玉菌が優勢になってしまうという。悪玉菌が優勢になってしまうと、どのような弊害があるのか見ていこう。