「私、子どもに何をしているの!?」 やさしいママが急変「母親を鬼に変えた」病の正体 「このままじゃダメだ…」女性がとった行動とは
生理痛など、20代から婦人科系の病気に悩まされてきたという女性(45歳)。「家族がいたからこそ乗り切れた」と話すが、その道のりにはいろいろなトラブルがあったよう。 夫や子どもたちを驚愕させるほどだったという、その病気とは――。 【写真で見る】腎盂腎炎になった女性が証言。「尿検査で自分の尿を見たら、こんな色になっていた」 ■市販の痛み止めが手放せない 女性の名前を浜田かおりさん(仮名)としよう。かおりさんは中学生と小学生の子どもを持つ母親。婦人科クリニックで「子宮内膜症」との診断を受けたのは、20代のときだった。
「10代のころから生理痛がひどくて……。市販の痛み止めが手放せなかったことに不安を感じて、受診をしたのがきっかけです」(かおりさん) 子宮内膜症とは、簡単にいうと「子宮の内側を覆っている子宮内膜の組織が、子宮以外の卵巣や腹膜といったところで増えていく病気」だ。20~30代の女性に多く見られる一般的な病気で、子宮内膜症があると、生理痛が重くなりやすい。 かおりさんはかかりつけの産婦人科医からの勧めもあって、低用量ピルによる治療を始めた。
本連載では、「『これくらいの症状ならば大丈夫』と思っていたら、実は大変だった」という病気の体験談を募集しています(プライバシーには配慮いたします)。取材にご協力いただける方は、こちらのフォームからご応募ください。 子宮内膜症は女性ホルモンの影響を大きく受ける。低用量ピルでホルモン量をコントロールすることで、内膜の増殖を抑えるのだ。かおりさんに合っていたのだろう。治療はうまくいき、まもなく、生理痛に悩まされる日々から解放された。
そして、かおりさんは夫と知り合い、29歳で結婚。30代に入るとまもなく妊娠し、1人目を授かった。そしてその数年後には第2子を授かった。 妊娠中はもちろん生理はないが、出産してからもうそのように生理痛は軽かった。出産すると子宮の出口が広がるため、生理時に子宮の収縮が弱まる。このことが生理痛の軽減につながるといわれている。 ところが――。 ■わが子が驚愕の目で自分を… 2人目を出産した後、ばらばらだった生理が順調になってくると、“新たな問題”が勃発した。それが「月経前症候群」だった。かおりさんが当時を振り返る。