日本はどんどん貧乏になるしかないのか?「20代男性の4人に1人がED」の衝撃、その背景にある「ごもっともな原因」をアラフィフ男子2名が語る
(一社)日本性機能学会が25年ぶりに日本男性の性機能実態に関する調査を実施、その結果が学術誌The World Journal of MEN’s Healthに掲載されます。20歳から79歳の日本人男性6,228人に対して行われたオンライン調査では、勃起障害(ED)の有病者数は約1,400万人にのぼることが明らかになりました。98年の前回調査(1,130万人)から約270万人の増加です。 【画像】比べると?日本人男性の平均的な「性能力」 一瞬驚いてしまうような数値ですが、いったいなぜそんなことが? 男性医学・健康分野に造詣の深い男性編集者、Aさん(49歳)、Bさん(52歳)が、調査数値を参照しながら「本音の感想」を語りました。 【家族のかたちを考える#2】前編
「言うほど衝撃的じゃないですよ」日本人男性の約3人に1人がED、男性編集者の読み解きは
――本調査の主眼は2点あると感じます。1点目がED~セックスレス、2点目が早漏です。まずは1点目から。勃起硬度スコア(EHS)によるEDの有病率は30.9%、推定約1,400万人の男性がEDと示されました。1998年の調査と比較するとED有病者数は123.9%の増加で、約3人に1人がED。53歳女性である私にとっては衝撃的でした。 Aさん(49歳):ほんと? 私は全然驚かないですね。 Bさん(52歳):ぼくも。これ、女性は驚くかもですが、男性側はまったく衝撃を受けない可能性がありますね。なぜかというと、男性側はネットでインスタを見てもニュースを見ても、この手の広告ばっかり出てくるんです。 A:それはBさんがそういうコンテンツばかり見てるからというのもありますが、確かに、見ていない私のところにも流れてきます。だから驚きません。 B:いや出るでしょ(笑)。マカやサプリなんかの広告で「3人に1人がED」なんて枕詞みたいなもので、クリックしたらシジミエキスの広告出るかなくらいの日常の話です。 ――そうですか……その続きも問題で、勃起硬度スコア(EHS)2以下をEDの有病と定義して年齢との関係を示唆するデータでは、30代、40代よりも20代の有病率が高い。ちなみに2とは「陰茎は硬いが、挿入に十分なほどではない」。20~24歳の有病率は26.6%で、50~54歳の27.8%とほぼ同等の結果です。 A:えっ、20代が50代と同等? それはさすがに驚きますね、つまり20代の4人に1人がED? B:こっちはぼくも驚きました。これ、要するにぼくたちの世代ではなくて、娘の彼氏とか、息子がEDという話ですよね。 A:そうですよね、40代や50代ならそんなもんという話で驚きもしなかったことが、急に衝撃的になりました。 B:でも、ちょっとまってよ、引き算すると硬度スコア3(陰茎は挿入には十分硬いが、完全には硬くはない)以上が50代で72.2%ということですよね。これはちょっと「みんな盛るなよ」って思わない? A:言われてみれば……?