【鮎ガール】良型揃いの〝坂東鮎〟に挑む
立て続けに曲がる同行者の竿!しかし私の竿は無反応…
久しぶりに鮎竿を手にしたこともあり、疲れ気味の友人であったが、感覚を取り戻してからは浅瀬を丁寧に泳がせていた。そして、アユがピョン!と跳ねた瞬間、「ズドーン!」と友人の竿が曲がる。「キター!」の声に皆が振り向く。慎重にやり取りを行い、お見事!タモイン!イエーイ!友人の釣果に歓喜する声が川に響いた。〝坂東太郎(※東国にある日本一の川)〟の異名を持つ利根川。その流れに育まれた良型の鮎であった。久しぶりの鮎に友人も満面の笑みを見せる! 友人が久しぶりの鮎を手にしてくれたことが何よりも嬉しかった!しかしながら、私の方は…未だ釣果なし…(汗)。午後にかけようと、お昼少し前に竿を仕舞い、河原で皆を待っていると「もう終わりにするよ~」と言っていた相方の竿が大きく曲がった!深みへと落ちて行く瀬の中を釣っていたので吸い込まれないように必死に耐えている。気持ちが良い竿の曲がりだ。何とか耐え、無事取り込みにも成功!振り返り様に、ドヤ顔!私の焦りがマシマシになって午前の釣りを終えた(笑)。
鮎の姿が見え始めた午後、友釣り苦戦の中アユイングが好調!止めの釣りが肝!
さあ、活性が上がることを願い午後の釣りへ。「瀬の中が反応が良かった」とのアドバイスを相方からもらい、強い流れの中でも石色の良い変化のある場所を探し歩くと、少し大きめの石が適度に入り、変化がある良さそうなポイントを見つけた!良し、ここに決めた! 振り向くと私の後ろには友人の姿が。午前中悶絶の時間を過ごしたこともあり「お互い頑張ろう!」とアイコンタクトを交わして釣りを再開した。焦らず丁寧に。すると早々に「ゴソガツガツ!」と反応があった。しかし「掛かれ~!」の祈りも届かずケラレ…。しかし明らかに午前中よりも反応は良い。すると、またしても瀬肩に入っていたアユイングの釣り人の竿が曲がった!〝あまり動かずルアーも流れの中に置いておく〟という感じの釣り方をしているように見える。ということは、止めの釣りが良いのではないか?後の友人の話でも、アユイングの人が掛けているのを見て同じ事を感じたそうだ。 少しずつポイントを移動しながら探っていくと「ガツガツ」と反応は得られるものの、なかなか針掛かりしてくれない。ウロチョロしていると後ろから「キター!」の声が。悶絶していた友人の竿が曲がっている!タモインすると、これまた良型の〝坂東鮎〟のお出ましだ!野鮎を送り出せば連チャン!今日イチの良型が姿を現した!その後、友人は瀬肩の緩い流れでも釣果を伸ばした!流石!…と、まだノーフィッシュの私は感心している場合ではないのだが(泣)。 その後はポイントを探りながら下流へ下流へと果てしなく歩いた…。相変わらず反応はあるものの答えがわからぬまま時間だけが過ぎていく。友人たちの姿はすっかり小さくなって見えていた。「こりゃ~戻るのかなりしんどいな~」といった距離である(笑)。夕暮れ時には風も冷たくなり、肌寒さを感じるようになった。 うなだれている私に「今日は難しいよね~」と笑顔で声をかけてくれた優しきおじさまがいた。話を聞けば、少し下流では2尾の尺鮎が出たとのこと!ポテンシャル高き、坂東太郎の鮎は確実に姿を潜めている。そして最後のひと流し、と決めオトリ鮎を送り込むと、目印に違和感が…「ギュンギュン!ギュイーン!」と目印が引き込まれた!これは本日初!「デ、デカイ!」と感じ、竿を立てたその瞬間であった。「スッ」とオトリが泳ぎ出したのだ…嫌な予感は的中!「バレた~(泣)」。 最後のバラシは「惜しかったな!またの挑戦待ってるぞ!」と坂東鮎が言っているようだった。でも、やり切った!やり切り過ぎて楽しかった~。って、これ負け惜しみじゃないよ(笑)・またの挑戦を心に誓い、ここで納竿とした! 今回友人たちも数は出なかったものの、やはりこの時期の利根川の鮎は良型揃いで強い引きを見せてくれる。日々、尺アユも姿を現しているようだ。大物が潜む関東随一のフィールド。鮎はまだまだ錆もなく若い!シーズン締めくくりの尺鮎チャレンジ!数にも勝る強烈な引きの〝坂東太郎〟に挑もうではないか!!
【群馬漁協協同組合】 日釣り券:2,000円 年券:11,500円 「松居釣具店」 住所:群馬県渋川市北橘町249 電話:0279-23-3985 ※オトリあり1匹600円・遊漁券は阪東漁協、群馬漁協共に取り扱いあり ※アユ用品の取り扱いもあり
SHOHEY:3~4月は渓流釣り、5~10月の休みは全て鮎釣りに捧げ、全国各地を駆け巡る。アウトドアの団体を主催しイベントも開催