ハサミやヘアゴムはもう「探さない・なくさない」。あえて部屋のあちこちに置くメリット
毎日の家事や子育てに追われるなかで、探し物や忘れ物に悩んでいませんか。今回は、暮らしと空間を整える整理収納サービスを行う、片づけのプロ・森麻紀さんの、あえてあちこちに置いて、ものを「探さない・なくさない・忘れない」ための工夫を紹介します。ハサミやヘアゴム、塗り薬など、身近なアイテムを使用する場所に配置することで、ストレスを軽減。おうちを見直して、より快適な毎日を手に入れましょう。
片づけのプロが家のあちこちに置いている「もの」
片づけのプロというと、ミニマリストとまでいかないにしても、必要なものを最小限の数しかもっていないイメージがある人も多いのではないでしょうか。もちろんそういう方もいらっしゃいますが、そうでない場合も意外とあります。 私の場合、ものが最小限ではない理由は、使いたい場所に使いたいものがないとすぐに使えず、取りに行くのも少しおっくうだから。そしてなによりも、使ったあとに元の場所に戻すのが面倒で、結局その辺(使った場所)に置きっぱなしになってしまいます。 今回は「探さない・なくさない・忘れない」ために、家のあちこちに置いているものをご紹介します。
ハサミは「〇〇専用」にすれば探さなくてすむ
まずは、「ハサミ」です。いくら複数所有していても、使用後に元の場所に戻さずにいると、いつも探してしまう、という悪循環になることもありますよね…。しかし、「〇〇専用のハサミ」として、使う場所に置いておくことで、使った場所で片づけが完結します。 たとえば、いちばん上の写真のような冷蔵庫の横。ここにハサミがあれば、袋入りの食品パッケージをカットして、冷蔵庫にスムーズに入れることができます。 加えて、玄関と洗面脱衣所の間にある納戸にひとつ。これは宅配便や日用消耗品の開封に使用。もし玄関周りに収納がなかったら、下駄箱や洗面所の扉裏に引っかけていたと思います。 わが家は夫も子どももよく運動をするので、湿布やテーピングとセットで置いているハサミが3本あります。帰宅してすぐ貼れるようにリビングと、寝る前に忘れないように各寝室に置き、計3本あるというわけです。 文具としてのハサミは、リビングの引き出しにも入っていますが、子どもの机や、私が仕事で使っているイスに座ったまま手に取れる場所にも置いています。 子どもが工作をよくしていた頃は、折り紙セットなどと一緒にハサミを入れていました。