いまやお土産の定番? 外国人観光客が「日本の包丁屋さん」に殺到している理由
日本を訪れた外国人観光客は、お土産に何を購入しているのでしょうか? お菓子やスナックなどの鉄板商品から、中にはアッと驚くようなものまで! そこで、外国人観光客が購入したお土産を徹底調査しました。今回はリトアニア在住のナスチャさん(@instantfilmmag)が購入した「藤次郎 包丁」をご紹介します。 【写真】アメリカ人観光客が驚いた「駅弁の美しさ」
お土産に買った「藤次郎の包丁」
ナスチャさんが購入した日本旅行のおみやげは、「藤次郎の包丁」。調理器具を集めていて、合羽橋まで質の良い包丁を探しに行ったのだそうです。 「合羽橋にある、藤次郎ナイフギャラリーでこの包丁を買いました。包丁には名入れサービスがあったので、私が飼っている猫の名前 "Dixie"と刻んでもらったんです!」 合羽橋には、日本の上質な調理器具やカトラリーを求めて、毎日多くの外国人観光客が押し寄せているそうです。名入れのできる包丁は、まさに旅の思い出を彩る一品となりそうですね。
藤次郎株式会社に聞いてみた
新潟県燕市にある包丁専門の製造メーカーの藤次郎株式会社にお話しを聞きました。 ――「藤次郎の包丁」について、外国人観光客からの反響などは届いていますか? 現在弊社では2017年オープンの新潟県燕市のオープンファクトリー、2023年2月オープンの東京店、2024年3月オープンの大阪店を運営しており、いずれも海外のお客さまに多数ご来場頂いている状態です。 特に東京店は8割方が海外のお客さまという状況になっております。なお、弊社で製造している包丁の半分が海外への輸出になっており、日本の包丁メーカーもどこも同じように輸出が非常に盛況となっている状況です。(https://tojiro.net/openfactory/) ―― 日本の包丁は海外でどのように評価されているのでしょうか? 日本の包丁は日本刀の技術を元にしていることもあり、切れ味が世界で最も優れているという評価を受けています。特に刃を仕上げて切れるようにする「刃付け」の工程は、これだけ技術が進んだ時代でも、未だに手作業で行われる職人技の結晶です。量産の包丁でも手作業の工程が非常に多いことも、日本の包丁の特徴であり、日本のものづくり技術の集大成の一つと言っても良いかと思います。 弊社では、製造工程を無料でご覧頂けるオープンファクトリーを常設している他、10月3日~6日まで燕三条地域の工場が開放されるイベント「工場の祭典」が開催されます。ものづくりが目の前で体験できるイベントです。是非こちらもご注目ください。(https://kouba-fes.jp/)
小林実央(PHPオンライン編集部)