小池都知事が定例会見2月19日(全文1)新規陽性者、約1カ月ぶりに前週上回る
東京都の小池百合子知事は19日午後、都庁で記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「五輪会長の選考プロセスは開示して欲しい。その意味で川淵さんは『透明性』あった」東京都・小池知事(2021年2月19日)」に対応しております。 【動画】「五輪会長の選考プロセスは開示して欲しい。その意味で川淵さんは『透明性』あった」東京都・小池知事(2021年2月19日) ◇ ◇
予断を許さない状況
小池:さあ、始めますか。 共同通信:では小池知事の定例会見を始めます。2月幹事、共同通信の興梠です。よろしくお願いします。では冒頭、知事よりお願いします。 小池:今日は大きく2点、お伝えをいたします。まずコロナウイルスであります。都民、事業者の皆さま方のご協力を得まして、この数週間は新規陽性者数、減少傾向にはございましたが、きのうの陽性者数、伸びてるんですね。445名。約1カ月ぶりに前の週を上回るという、そのような結果が出ました。直近の1週間平均で比較いたしましても前の週の76.3%、7割以下にするというのが目安としてやってきたんですが76.3%、7割どころか8割に迫っているのが現状であります。つまり予断を許さない状況だということを冒頭、お伝えしたいと思います。 きのうのモニタリング会議でありますけれども、専門家の方々から今が重要なんですよと、ここで徹底的に新規感染者数を減らさなければなりませんよというご指摘いただきました。3つ理由があります。
再び感染者が急増してしまう恐れがある
1つ目が、まず何よりもリバウンドを防ぐ。これまでも第1波、そして第2波で経験してきたあの波、さらにこのいわゆる第3波のところで、収まりつつあるのが、どうもリバウンドする可能性があるのではないか。新規陽性者数が減少傾向にあるとはいえ、いまだにこれが、300人、400人というのがだらだらと続くことが、どんなに皆さんの不安、負担を長引かせるものでありましょうか。ここで気を抜かない。そして感染対策を怠らない。このことで、感染対策をしっかりすることによって、再び感染者がびゅーっと伸びてしまう、急増してしまう恐れがあるということ、絶対にここで気を緩めてはならないということであります。先ほども、西村担当大臣とも電話で話しました。少し数字が伸びていますねということで、もう一度あらためてここで共に締めていきましょうというような会話を交わしたところであります。 2つ目の理由です。変異株です。この変異株のウイルスの拡大、今の時点ではさまざまな情報が知られておりますけれども、この時点で徹底的に封じ込めなければならない。これが2つ目の大きな理由です。現在、東京iCDCで変異株のスクリーニングを行って、また、そのチームもできております。そのあと国でゲノム解析も行っている。こういう流れの中で、専門家のお話によりますと都内の市中感染が面的に広がっているとまでは言えないけれども、変異株は不確定要素が多い。そして確実に変異株の芽を摘んでおかなければならないということが肝心であります。 3つ目の理由。それは、これからワクチンの接種が始まるということで、まずは国立関係の医療関係者の接種が始まったところであります。このワクチン接種に向けて医療機関が、さらにその接種において医療機関の皆さんにまた活躍していただかなければならないわけで、そのためにも医療機関に掛かる負荷を軽減させておかなければならないということなんです。今回のワクチン接種ですけれども、これまでにない一大プロジェクトであるということは皆さんも報道されているとおりであります。マンパワーを含めまして相当な量の医療資源を投入しなければならない。そして今後これを、計画的に接種を進めていく。そのためにも現状の医療機関に掛かっている負荷を徹底して軽減しておかなければならない。これはもう必要不可欠なポイントになります。