小池都知事が定例会見2月19日(全文2完)会長決まりましたね、で終わらずに
東京都の小池百合子知事は19日午後、都庁で記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「五輪会長の選考プロセスは開示して欲しい。その意味で川淵さんは『透明性』あった」東京都・小池知事(2021年2月19日)」に対応しております。 【動画】「五輪会長の選考プロセスは開示して欲しい。その意味で川淵さんは『透明性』あった」東京都・小池知事(2021年2月19日) ◇ ◇
どうやって世界の信頼を回復するのか
共同通信:では本日、幹事社から3点お伺いします。1点目ですが、五輪組織委員会の新会長の選出についてお聞きします。森会長の問題発言から、きのうの橋本新会長の選出に至るまで、大会本番まで半年もない中で2週間ほどの貴重な時間を費やしまして海外からも日本の状況に不安の目が向けられることになったわけなんですけれども、こうした点を踏まえて、日本のジェンダーギャップ問題も含めて一連の経緯をどのように総括して今後の信頼回復につなげていくのか、その辺りのお考えをお聞かせください。 小池:今朝申し上げましたように、まず橋本会長に決まったということ、これは、私も長年の友、友人でありますし、また、その人となりを考えましても、何よりもアスリートとして夏、冬の7回、違う競技でエントリーされて出場されて、かつ、メダルを確保されてという、もう世界的に見ても希有な存在、尊敬されるべき存在でありますよね。そういう橋本さんが組織委員会を担われるという点については、私は彼女自身が、これは天命だとして受けるということだと思います。
もう時間を有効に使うしかない
そしておっしゃいましたように、あと154日、オリンピックまで。パラリンピックがあと186日というわずかな期間であります。そもそも組織委員会というのは実務的にいろいろ進める組織なわけですね。そこを、組織の長として決めるべきことは決め、そしてまた都としっかり連携を取っていただきながら、都はホストシティであります。そういう連携を取りながらスピーディーに物事を決めて進めていく、この2週間も、事務方の皆さんもどうなるんだろうと大変心を砕かれたことだと思いますけれど、もう時間を有効に使うしかありません。 そして何よりも、そのためにはコロナ対策、これをしっかり進めていく。そのためにもワクチンの接種を円滑に進めていく。幾つものことが重なり合っている中で、しっかりと「多様性と調和」という大きな観点からの大会を成功させていきたい、共に成功させていきたい、そういう思いであります。そしてまさにラストスパートでございますので、真剣にしっかりと手を合わせながら進めていきたいと、このように考えております。 ただ、誰に決まったかもさることながら、問われたのは日本のジェンダーギャップと。世界との、それこそギャップ、これが指摘されたわけでありまして。そういう意味では、これを、まさに私はピンチをチャンスに変えるべきだと言っているのは、ここで女性の参画をさらに強めていくというのが社会を活性化させていくということに不可欠な要素だからであります。 先日オンラインの会議で金融関係の会議をいたしまして、ノルウェーの年金などを運用している、そのトップの方、また、その考え方について、その方々からのお話を伺ったのですが、今ノルウェーっていうのは北海油田なので、ある意味、ソブリン・ウエルス・ファンドっていうものを持っているわけですね。それをどう活用するかの指針のときに、企業の役員の33%がどちらかの性を占めなければ、端的に言うと投資対象にしないんですね。となると日本の上場企業は、うーん、どうなんですかねという話があるわけですね。そういったことが今日本に突き付けられているわけで、これで会長が決まりましたねだけではないということ。また、世界もそれで気が付いたこと、日本はどうなんだっていうのがあらためてフォーカスされているということをちゃんとしていく必要があるというふうに思っております。 こういう中で丸川大臣も決まって、そして国と組織委員会とホストシティTokyo、しっかり連携を取りながらワンボイスで、この限られた時間で幾つもの課題を乗り越えて、そして大会を前へ進めていきたいというふうに考えています。