小池都知事が定例会見2月19日(全文1)新規陽性者、約1カ月ぶりに前週上回る
2月前半のテレワーク導入率は64.8%
今申し上げましたように、3つの目的のために新規陽性者数をもう一度しっかりと下げる。そしてここで感染を徹底的に抑えなければならないということです。保健所、医療機関の体力、もうこの間、1年間ずっと走り続けて、最初100メートル走かと思ったら42.195キロ、まだその先も見えないという現状にあって、都民の皆さんの健康を守る、命を守るというこの重要な時期、あらためて感染防止への協力をお願い申し上げます。 それから感染防止に向けた人流の抑制、これについてもずっとお伝えしております。その要がテレワークであると。このこともお伝えしています。今、じゃあどれぐらいどうなっているのかということを確認いたしますと、2月前半の都内の企業の実施状況を調査いたしますと、テレワークの導入率は64.8%。テレワークを実施した社員の割合、こちらは約6割に上昇しております。 一方で、いや、導入はしましたという、そういう答えにはなっているんですが、じゃあどれぐらいしてますかという2番目の問いについては、週3日以上実施した人が約5割にとどまっていると。週1日でもカウントはされちゃうわけなんですね。なので、ここの比率をより上げていただかなければならない。そういう意味からも今週、東京商工会議所の三村会頭、そして東京都の医師会の尾崎会長。3者そろいまして共同宣言を行いました。都民、事業者の皆さんに対して、テレワークを含めて感染症対策の徹底した取り組みを、あらためてワンボイスでお願いをしたところであります。都でもさまざまな支援を行っておりますし、また新たに、これも経営戦略として、ぜひテレワークを取り入れていただいて促進をしていただきたい。
よりいっそうの外出の自粛を
さらに人流に関してですけれども、人通りが多い昼間の人流、人の流れをどのようにして見える化するかということで、先週から新宿、渋谷、池袋、新橋、この4つの駅の周辺、そして駅の構内にあるデジタルサイネージで見える化をし始めました。ちなみに来週の月曜日、22日から1週間、いつも皆さんが資料映像で使われる、あの品川駅の自由通路ですね。ここでもこの数字が見えるようにいたします。それぞれご自分が通っているところ、あ、これは自分も入ってるんだなということを確認しながら、皆さんと意識の共有をしていきたい。そしてテレワークの徹底を進めていきたい。そのためには経営者がそういう理解をしましていかなければならない。むしろ経営戦略として導入していかなければ、なかなか進まない。ご協力をお願いするということです。現在、人流が戻る傾向が見られているわけでありまして、人流データを見ながらご自身の行動を振り返るきっかけとしていただいて、よりいっそうの外出の自粛をお願いいたしたいと思います。 それから若い方々にもいろんな呼び掛けをしております。後遺症がどうだとか、重症化する人も中にはいる。実際に陽性になった人も、こんな大変なことがありましたよというようなお話、次々と伺ってきているんですけれども。実は昨年末に、年末に陽性、感染されたタレントの松村邦洋さんと対談をいたしました。松村さんからは、人と人とのつながりを奪うコロナは絶対に許せないと。そして戦いは守りが大事で、今は辛抱する時期だ、ディフェンスを固めてコロナとの戦いに勝とうといったような、そんな内容のお話で楽しい時間を一緒に過ごさせていただきました。 そして会談の様子そのものは来週のモニタリングレポートで公開をいたしますけれども、そこで、自分は大丈夫だと、そうではなくてこの感染症というのはいつかかってもおかしくないんだ、そのためにはかからないようにどうするんだ、自分のことだと思って感染された方々の生の声に耳を傾けていただく、そんな工夫をしております。ちなみに今週の日曜日はいよいよ都立高校の入試も始まりますので、それに伴って松村さんから受験生への皆さんへの応援メッセージもいただきましたので、ちょっとご覧いただきましょう。