明日発表!「日本カー・オブ・ザ・イヤー」が選ばれる前に、ノミネートされた10台を改めて振り返りましょう
スズキ フロンクス
一時期頻繁に取材で訪れていたイタリア。ミラノやトリノといった大都市はもちろん、ボローニャという小さな街で見かけるスズキのクルマは不思議と街並みに溶け込んでいて、思わずシャッターを切ったのを覚えています。そのクルマというのは「イグニス」であったり、初代「エスクード」であったり……。このフロンクスもきっとイタリアの街がよく似合うんだろうなぁ……と、特にリア周りを眺めながら思ったのでした。
ホンダ フリード
発売されて間もない頃、きっと広報車かディーラーの試乗車だったと思うのですが、はじめて一般道で見たときの印象は忘れられません。クルマとは不思議なもので、公道で走る姿を見慣れてしまうともはや視界に入っても気にもとめなくなる一方で、はじめて見たときに抱いた感情はいつまでも忘れることはありません。フリードに関して言えば、それは極めてポジティブな印象でした。実車を発表会会場やショールーム、はたまたモーターショーなどで見たことがあったとしても、公道で走る姿を見るとまったく異なる印象を受けます。これは風景にまだ溶け込んでいないということに他なりませんが、ホンダらしいスリークなデザインでありながら、なによりイカツイ顔面から優しい面立ちに変わっていたことが大きく影響しているようです。丸目にしなくともヘッドライトの処理で、こんなに人と街に寄りそうデザインになるんだなぁ、と感心したものです。威圧感のないフリードが街中にあふれるといいですね。AMWでは橋本洋平さんに試乗していただいています。パパさん必読の試乗記です。