山田杏奈さんのツヤ肌&ツヤ髪キープの秘訣は?映画『正体』インタビュー【♯美的エンタメ部】
「酒井 舞」はみなさんにも共感しやすく、想像しやすいキャラクター
――山田杏奈さんが演じた「酒井 舞」役の第一印象から教えてください。 良い意味でごくありふれた女性という印象を受けました。舞は、あまり物事を深く考えずに動いてしまうところがあって。その迂闊さは誰もが持っているような部分でもあり、ご覧になってくださるみなさんにも共感しやすく、想像しやすいキャラクターのようにとらえました。 【写真5枚】この記事で紹介した、山田杏奈さんのアナザーショットはこちらから ――確かに、舞は一番身近にいそうで感情移入しやすいキャラクターですが、鏑木に出会って心境に変化が訪れますね。 舞は若いということもあるのか、大変そうなことから逃げたり、ちょっと苦しくなった時に楽なほうに流れます。それはきっと悪いことではないのですが、そんな選択をしてきた舞が、逃げずに真実と向き合う鏑木に出会い、彼の生きる力や人を信じたい気持ちに心を動かされていく。そこで、彼女なりに人生を考えて、一人の人間として大きく成長していきます。 舞は、鏑木を信じる安藤沙耶香(吉岡里帆)や、野々村和也(森本慎太郎)らと話して、彼らの前にも愛された鏑木がいたと知ります。テレビで見た指名手配犯としての鏑木ではなく、実際に出会って知った彼の人柄を理解して、すべてが理屈で通らなくても信じたいと思ったはずだと解釈して演じました。 ――藤井道人監督の演出はいかがでしたか。 藤井監督が手がけた作品をいつも観させていただいていて、いつかご一緒したいと思っていたので、藤井組に参加できて嬉しかったです。人間の感情をとても繊細かつ大胆に描くかたなので、現場でどういう演出をされるのか興味がありました。ご一緒してみると、熱意を持って芝居をつけてくださり、舞については揺らいでいく感情を丁寧にやってもらえたら、とお話をしていただきました。 ――横浜さんや、鏑木を追う刑事・又貫征吾役の山田孝之さんと共演されて、どのような印象を持たれましたか。 横浜さんは、とてもストイックなかたという印象です。撮影現場では世間話をするぐらいで、たくさん話をしたわけではないのですが、芝居の中で鏑木として存在する時間がとても長く、横浜さんが必死にもがいている姿にハッとさせられて。劇中のあるシーンでは、横浜さんのアクションといいますか、動きを覚える速さが尋常ではなくすごいなと。山田さんも、集中力がとても高いかたで、やっぱりすごいなと実感しました。 ――そんな実力派の面々と共演されるなか、休憩時はどんなふうに過ごしていましたか? 舞と鏑木が働くケアホーム「アオバ」での撮影の際、寒い時期だったのでスタッフのかたが、あたたかいご飯を用意してくださったんです。それを隣の体育館のようなところで、長テーブルを挟んでみんなで食べていて。藤井監督が「山田さん、ここ座りなよ!」と声をかけたり(笑)、近い距離で一緒にご飯を食べて、心身ともにあたたまりましたね。藤井監督と横浜さんはとても仲が良くて、お互いに信頼し合いながら芝居を作っていらっしゃる感じが現場全体の良い雰囲気にもつながっていました。