「現状に満足せず、常に課題を見つけ続けてきた」車いすテニス・国枝さん会見2月7日(全文2)
国枝さんからスタッフが学んでほしいことは
記者:国枝選手、おめでとうございます。柳井さんもお誕生日おめでとうございます。ファッションビジネスジャーナリストの松下と申します。2つということなので、まず柳井さんに。国枝さんから、ユニクロ、ファーストリテイリングのスタッフが学んでもらいたいことはなんなのかということをあらためてお聞かせください。 柳井:やっぱり挑戦でしょう。やってないことをやっぱりやる。それとやっぱり、これ、車いすテニスっていう新しいスポーツのジャンルを確立した、新しい産業をつくったっていうことと一緒だと思うんですよ。わが社で商売するとか、ファッション業界よりよっぽど難しい。それが、国枝選手の力もあったんですけど、いろんな人の理解でそれができたっていう、この事実ですよね。だからうちの社員の人はもっと挑戦して、実行して、達成するっていう、今年のわれわれの会社のモットーなんですけど、それを学んでもらいたいなっていうふうに思ってますけど。 記者:ありがとうございます。国枝さん、ユニクロさんからスポンサードを受けてということですが、ユニホームの開発について、国枝選手が進化されたように、ユニクロのウエアもだいぶ進化されたと思うんですね。その辺りだったりとか、国枝さんのほうからどのような要望を出して一緒に開発してきたのかという秘話などがあれば教えてください。 国枝:本当に年々、素材だとか、もちろんデザインだとかも含めて、運動しやすいというか、プレーしやすいものをブラッシュアップし続けてくれたっていうところは本当に感謝ですし、また、そういったところに自分自身も関われたっていうところがユニクロと一緒にやってきた意味でもあると思いますので。自分自身も、何が、ウエアに求めるかなっていうと、僕、やっぱりすごく汗かいちゃうんで、速乾性だったり、あとはプレーを妨げない軽さだったりっていうところを本当に追求し続けてくださったので、僕のグランドスラムのタイトルには間違いなく関わってきてくれてたと思いますね。 司会:ありがとうございました。では次の方、挙手をお願いいたします。先ほどお答えいただいた方の後ろの女性の方、お願いいたします。