2か月ぶりに警戒レベル引き下げ 東京都の新型コロナ感染状況
東京都は10日、新型コロナウイルスの感染状況や医療提供体制を分析するモニタリング会議を開いた。その後記者会見した小池百合子知事は、「専門家から感染者数に対して、新規の感染者数の減少速度が緩やかであること、感染者数が再び増加することへの警戒は必要などとのことから4段階のうち、3段階目の『感染の再拡大に警戒が必要であると思われる』とコメントをいただいた」と語った。 【会見ノーカット】東京都、コロナ警戒レベルを1段階引き下げ 小池知事が会見
また、小池知事は「感染状況は約2か月ぶりに、1段階下がったが、下がったとはいえ本日の新規陽性者も276人となるなど、引き続き警戒が必要。今後も感染状況など慎重に見極めつつ、感染の拡大防止、そして経済社会活動の両立を図っていく、そのために適時適切な対応を行っていく」と述べた。 会見には、モニタリング会議にも参加している国立国際医療研究センター病院の大曲貴夫(のりお)国際感染症センター長が同席。大曲氏は「(新規陽性者数や重症患者数など)7つの指標あるが、全部下がっている。実数からすれば客観的に見て下がっていると言わざるを得ないのは事実」と警戒レベルを引き下げた背景を説明。 一方で、「新規の陽性者数は多い、院内・施設内感染も起こっている。何かがうまくいかないと新規の陽性者が増える。そして赤(最高レベル)に戻ることは起こり得る」とも言及し、再び数値が上がってきた際には「厳しい判断はせざるを得ない」とも語った。
都の4段階の警戒レベル
感染状況については、警戒レベルが高い順に以下の文言になっている。 ▼感染が拡大していると思われる ▼感染が拡大しつつあると思われる ▼感染拡大の兆候があると思われる ▼感染者数の増加が一定程度にとどまっていると思われる 医療提供体制については、警戒レベルが高い順に以下の文言になっている。 ▼体制がひっ迫していると思われる ▼体制強化が必要であると思われる ▼体制強化の準備が必要であると思われる ▼通常の体制で対応可能であると思われる