「4月5月より下がり方が遅い」 コロナ分科会後に尾身会長
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会が4日、開かれた。その後の記者会見で、尾身茂会長(独立行政法人地域医療機能推進機構理事長)は、今回の感染の波について「(政府が緊急事態宣言を発出した)4月5月に比べて下がり方が遅い」と述べた。 【中継録画】ワクチン接種やGoToイートなど議論 コロナ分科会後に尾身会長と西村大臣が会見
尾身会長は「今回(の流行)は各都道府県が、知事の権限で都道府県版の緊急事態宣言を出したが、あの時(4月5月)とは違う。ある意味では緊急事態宣言という日本にしてはかなり強力なもの(だった)」と振り返った。そして「いま社会と経済を維持しようと、失業者がどんどん増えていて、GDPが下がっている。その中であまり強力なことをしていない。ある意味でいまの中で合理的な方法をやっているという中で下がり方がやや急にならない」と分析した。 さらに、東京を例に「もっと、がんと東京だったら(日々の新規感染者が)100を(下回ってほしいと)私どもそう思います。一日本人として。だけどなかなか下がりが遅いというのは、あの時と今では対応の仕方が(異なるからだ)」と解説した。