【美味な風物詩】キャスティングで楽しむ琵琶湖本湖のコアユ釣り
例年5月ごろになるとシーズンが始まるコアユ釣り。昨年は琵琶湖に流入する河川でのコアユ釣りを紹介した、この哀れな語り部(←筆者のことです)。今回は琵琶湖本湖でのコアユ釣りにトライ! 【写真】目の前に出現したコアユの群れ。
川のコアユは厳しいという話だが…琵琶湖本湖なら釣れる?
例年であれば5月になると、琵琶湖の小物釣りの主役はホンモロコからコアユへとバトンタッチされる…ハズなのだが、今年はコアユが川を遡上したという知らせがどこにも見当たらない。去年の晩秋から「ヒウオ(コアユの稚魚)がエリに入らない」と、漁師も嘆いていたと聞く…。どうも今年のコアユは不漁が確定的な様子。 だからといって、竿も出さずに諦めるような物分かりのよい人間でもないわけで…とりあえず、トライはしてみたいと思う。というわけで、最初に挑戦したのは4月23日。 この日はもともと釣りをするつもりはなかった。湖西にある自宅近くの湖岸で犬の散歩をしていたら…あれ、釣り師の延べ竿が曲がってキラキラと光る魚が釣られている…コアユだ! 話を聞くと、なんと朝から昼過ぎまでに200匹は釣ったという。これは…仕事などしている場合ではない! 夕方、再び現場に降り立った、この哀れな語り部。 16尺のヘラ竿にサビキ仕掛けをセットし、湖に立ちこむと…初めのうちはさほどアタリはなかったのだが、コアユが寄り始めたのか、1匹、また1匹と釣れ始めた。トリプル、しかも15cm級の大型もたまに混じるではないか。 遅めの時間だったので、この日は1時間で納竿したのだが、39匹のコアユを釣り上げることができた。素晴らしいシーズンのスタートである。
日ムラが激しいものの、チャンス日を狙えばプチ爆釣も味わえる
今シーズン最初のコアユ釣りで気をよくしたこの哀れな語り部。それから夕方の短時間釣行に2~3度赴くも…10~20匹程度の釣果が続いた。やはり、今年は厳しいのか…と、しばらくコアユ釣りに足が遠のいていた。 そんなとき、実家の親からメッセージが届く。 「来週、お父さんの友達が15人来ます。コアユの天ぷらが美味しそうだね。人数分送ってください」 となれば、ぜひとも100匹は釣りたい。例年なら難しいオーダーではないのだが…。ということで、5月20日からまた近所の浜へと早朝短時間釣行を開始することにした。 雨上がりの朝6時25分。現場に着くと、すでに釣り人がズラリと並んで、脚立を水中に立てていたり、立ち込んで釣りをしていたりしている。人気のエリアから200mほど離れた場所に陣取ったこの哀れな語り部。エサを投入し始めると…開始直後からバンバン釣れ、これは朝だけで100匹超えるか?…と思うほどのロケットスタート。 しかし、9時ごろから急ブレーキがかかり…10時になるころにはすぐ目の前にコアユの群れが出現するようになったが、これがなぜかさっぱり喰い気がない。10時半、結局60匹で納竿となった。