2025年度共通テストで始まる「情報Ⅰ」、どんな問題になる? 受験のプロが「警戒したほうがいい」とみる3つの問題とは?
今の高2生の共通テストの情報1対策としては、高3に進級した4月から夏までは、教科書の復習をする程度で十分です。多くの高校では「情報1」の授業を1年次に実施しているので、まずは教科書を読み直して内容を思い出しておきましょう。 共通テストでは、日常生活でよく目にする例を用いた出題も多いと考えられます。例えば二次元コードやWi-Fiのルーターなど、身の回りの情報技術に関心をもち、その仕組みを調べてみるのもいいでしょう。また、街のポスターのデザインや飲食店のセルフオーダーの機械のボタンの配列などを見て、「わかりやすい工夫」や「使いやすい工夫」を考えてみるのもいいでしょう。 身の回りにある素材に関心をもって調べたり、考えたりすることも、情報1のよい受験勉強になります。机上の受験勉強よりは、楽しいのではないでしょうか。 (取材・文/船木麻里) 〇松尾康徳(まつお・やすのり)/代々木ゼミナール情報科講師。早稲田大学政治経済学部経済学科卒。IT雑誌の編集、営業支援システム企画業務を経て、IT系の専門学校非常勤講師としてITの国家資格試験対策や各種実習授業を担当。2022年から大学受験予備校・代々木ゼミナールの情報科講師として授業を行うほか、テキスト執筆、模試の問題作成や高校への出張授業も行っている。著書に『教養としての<情報1>』(技術評論社)がある。
船木麻里