認知症は予防する時代?!アルツハイマー予備軍かどうかを発見できる「健脳ドック」に行ってみた!
最近、物忘れが多くなってきた! 人の名前とかド忘れがあると、もしやこれって認知症の始まりだったら?! なんて思ったりすることも。そんな折、「認知症専門医のMRIを受けたら、自分の脳の状態がわかった!」という話を聞き、そういえば2023年末に軽度認知症の画期的な薬も登場したし、これは診断に行ってみようと思い立った! 今回はOurAge編集部員・くみくみが体験してきた「健脳ドック」のレポートをお届けしよう。
アルツハイマー病を早期発見できる検査って?
「こないだ、認知症の専門クリニックに行ってMRIを撮ってもらったら、『お酒を飲んでる人の脳ですね、前頭葉に委縮があります』と言われたんですよー! やっぱりね、とは思ったんですけど」 仕事の打合せをしていたら、そんな刺激的な話が飛び出した。 「え? 脳のMRIなら人間ドックで撮ってるけど」 「いやー、人間ドックのとか、いわゆる一般的な脳ドックのとかとは、全解析の方法が全く違って細かいんです。認知症の専門医が詳しく見てくれて、酒をがっつり飲んでいると前頭葉が委縮するので、それが画像ではっきり見られるのです」 お酒は1食でワイン1本くらいは普通に飲んでいる。ド忘れも出てきたし、こないだも会議日時間違えて大ショック! 申し訳ないことをしでかしたので、これは行ってみよう~と調べてみた。 今、日本の脳ドックはMRI検査が中心で、脳動脈瘤とか、血管性認知症の発見には有効だけれど、認知症の6割以上を占めるアルツハイマー病の早期発見には十分な検出能力はないとのこと。 脳ドックではアルツハイマー病の発症の元となる、25年近くかけてゆっくり溜まっていくアミロイドβがどれくらい沈着してるかは、わからないとは!! このアミロイドβというタンパク質、神経細胞を破壊して脳の萎縮を進め、症状を引き起こしていくわけだが、認知症の初期のMCIの段階で発見されたら、最近は対症療法ではなく、アミロイドβを取り除く作用がある薬、レカネマブを処方すれば、進行を遅くできるようになったのだ。 この認知症治療史上、最大に画期的な薬は、日本で2023年12月に保険適用になっている。何かあっても早く治療出来たら、かなり進行がくい止められるということ。認知症は早期発見がいちばん! もちろん、病気の発見はすべてそうではあるが。 このアミロイドβが測定できる検査機関があるということで、行ってみることにした。