「10日夕方にはすっかり雪景色ということも…」 大雪警戒で国土交通省・気象庁が緊急発表
関東甲信地方は10日明け方から雪が降り始め、平野部でも積雪のおそれがある。国土交通省と気象庁は9日午後、「今年1月6日の大雪の時よりも広い範囲で社会的な影響が発生する可能性がある」として緊急発表を行い、交通障害などへの警戒を呼びかけた。 37年ぶり大雪の福井地方、伝説となっている「五六豪雪」とは 気象庁によると、伊豆諸島付近を通過する低気圧の影響などで、10日明け方から11日朝にかけて、関東甲信地方を中心に広い範囲で大雪となるところがあり、東京23区など関東地方南部の平野部でも警報級の大雪となる可能性がある。現在のところ、10日日中は雨に変わる地域もある見込みだが、気温が予想より低くなった場合は、こうした地域でも雪が降り続くこともあるという。 気象庁気象監視・警報センターの足立勇士所長は「10日の朝に家を出る時は大丈夫でも、日中の天気によっては、夕方にはすっかり雪景色ということも考えられる。帰る時のこともよく考えて、一日の行動を計画してほしい」と呼び掛けた。 また、国土交通省の朝堀泰明防災課長は「今年1月の大雪時には、首都高速道路では最大13路線、約100キロで通行止めとなり、全面通行再開までに1日かかった。首都圏は少しの降雪でも事故や立ち往生が発生してしまうため、不要不急の外出は避けてほしい。またやむを得ず運転するときも、自分だけは大丈夫などと思わず、冬用タイヤやチェーンを装着したうえで、さらに慎重に運転してほしい」と要請した。 また、受験の時期であることを踏まえ「公共交通機関において、大規模に、そして長期間にわたって、遅延や運休などが生じる可能性もある。最新の気象情報、交通情報に注意して、十分な時間的余裕を持って行動してほしい」と話した。 なお、気象庁によると、10日正午までの24時間の予想降雪量はいずれも多いところで ▽茨城県 2センチ ▽群馬県 5センチ ▽栃木県 平地2センチ、南部山地3センチ、北部山地6センチ ▽埼玉県 南部3センチ、北部3センチ、秩父地方5センチ ▽東京都 東京23区2センチ、多摩地方5センチ ▽神奈川県 東部1センチ、西部平地1センチ、西部山地5センチ ▽山梨県 10センチ ▽長野県 北部3センチ、中部5センチ、南部8センチ ▽静岡県 10センチ さらに11日正午までの24時間の予想降雪量はいずれも多いところで ▽茨城県 5~10センチ ▽群馬県 10~20センチ ▽栃木県 平地5~10センチ、南部山地5~10センチ、北部山地10~20センチ ▽埼玉県 南部5~10センチ、北部5~10センチ、秩父地方10~20センチ ▽千葉県 北西部1~5センチ ▽東京都 東京23区5~10センチ、多摩地方10~20センチ ▽神奈川県 東部5~10センチ、西部平地5~10センチ、西部山地10~20センチ ▽山梨県 20~40センチ ▽長野県 北部・中部・南部10~20センチ ▽静岡県 5~10センチ