アメリカの刑務所では通貨として流通!? インスタントラーメンの驚きのうんちく6選
③「エースコック」の子豚マークも海外では違う!?
「ブタブタコブタ♫」でおなじみ、エースコックの「こぶたちゃん」。パッケージに描かれた子豚のイラストは、見慣れている人も多いと思います。
ところが、世界の一部の地域では子豚ではなく、「テイスティ・キッド」という名の子供のイラストが描かれています。 これは、豚肉を口にすることを厳しく禁じられているイスラム圏の国々への配慮。ベトナムやその近隣国では「テイスティ・キッド」がエースコックの目印になります。
④メキシコでは「マルちゃん」という日本語が通じる
メキシコでもインスタントラーメンは人気があります。中でも美味しいと言われているのが「マルちゃん製麺」です。 メキシコの人にとって「マルちゃん」(つまりインスタントラーメン)といえば、「手軽にすぐできるもの」の代名詞。そこから「素早いこと」を表す俗語として派生したようです。 ちなみに、2006年のサッカーW杯のときも、メキシコの速攻に「マルちゃん作戦」という名がついて勝利したという話も知る人ぞ知るエピソードです。
⑤米刑務所では通貨として流通している⁉︎
現在のアメリカの刑務所は予算が削られていることも影響して、とにかくメシがマズイそうです。とはいえ、囚人たちにとって食事は唯一の楽しみ。 そこで、彼らが刑務所に預けた所持金を使って購入するのがインスタントラーメンなんです。 油で揚げたフライ麺なので、スナック感覚でそのまま食べるもよし。ほかに手に入る食材と混ぜてサラダのように食べるもよし。お湯がなくても美味しく食べられる“ごちそう”として、アメリカの刑務所では希少価値が高いということです。
⑥インスタントラーメン、宇宙へ行く
インスタントラーメンは2005年以降、宇宙食として国際宇宙ステーションから正式に認定されています。その名も「スペース・ラム」。 カップヌードルをベースに、「日清」がJAXAと共同開発したもので、現在では7種類あります。パッケージはカップではなく、ビニールパウチのような容器に麺や具がパッキングされたもの。 ちなみに、宇宙飛行士の野口聡一さんが最も好きなのが「スペース日清焼そばU.F.O.」だそうです。 宇宙では水を100℃に沸騰させることができないため、70℃で麺が戻るように設定したり、飛行機の機内食同様に、気圧の変化を想定して味を濃いめにアレンジしたりと、地上にはないさまざまな工夫が施されています。 ◇ 身近な存在ながら、実は世界中、さらには宇宙でも活躍していることがわかった。 大和イチロウさんのYouTube「インスタントラーメン研究所」では、ほかにもさまざまな情報を配信している。ぜひ、そちらもチェックしてみてほしい。 日下部美沙=写真 外山壮一=取材・文
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