マスク氏、豪政府を「ファシスト」と非難-偽情報拡散防止法案巡り
(ブルームバーグ): イーロン・マスク氏はインターネット、特にソーシャルメディア上での偽情報の拡散防止を目指す法案を提出したオーストラリア政府を「ファシスト」と非難した。
同法案は「オーストラリア国内でデジタル通信プラットフォーム上の誤情報や偽情報がもたらすリスクを管理する」措置を怠ったソーシャルメディア企業に対して世界売上高の最大5%の罰金を科す内容。
同国のローランド通信相は12日の声明で、「誤情報や偽情報はオーストラリア国民の安全や福利、そしてわれわれの民主主義と社会、経済への重大な脅威だ」とした上で、「何もせずにこの問題を放置するという選択肢はない」と表明した。
マスク氏は12日のXへの短い投稿で、同法案の成立を目指すオーストラリア政府を「ファシスト」と呼び、アルバニージー豪首相と労働党政権への対決姿勢をあらわにした。
オーストラリア政府とテクノロジー大手はこれまでもさまざまな問題で対立してきた。同国政府のインターネット監視機関は今年4月、シドニーの教会での刺傷事件の画像の削除をSNS各社に求めたが、マスク氏は反発。法廷で争われたが、6月に政府がXへの提訴を取り下げていた。
原題:Musk Calls Australia Officials ‘Fascists’ Over Social Media Laws(抜粋)
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Ben Westcott