【MLB】ゴールドグラブ賞4度の名手キアマイアー 今季限りで現役引退へ タンパベイ地元紙記者に明かす
ゴールドグラブ賞4度の実績を誇る名手が今季限りでユニフォームを脱ぐことになった。日本時間7月25日、ケビン・キアマイアー(ブルージェイズ)は古巣レイズの地元紙「タンパベイ・タイムズ」のマーク・トプキン記者に対し、今季限りでの現役引退の意志を伝えたという。キアマイアーは2013年にレイズでメジャーデビューし、今季がメジャー12年目のシーズン。球界屈指の守備力を誇り、2015年、2016年、2019年、2023年と4度のゴールドグラブ賞に輝いているほか、2015年にはプラチナグラブ賞も受賞している。 現在34歳のキアマイアーは2010年ドラフト31巡目(全体941位)指名でレイズに入団。メジャー2年目の2014年からセンターのレギュラーに定着し、2ケタ本塁打と2ケタ盗塁を各5度マークするなど、走攻守三拍子揃った外野手として、低予算ながら快進撃を続けるレイズに貢献してきた。2022年シーズン終了後にFAとなり、ブルージェイズと1年契約。昨季は129試合で打率.265、8本塁打、36打点、14盗塁、OPS.741と復活を遂げ、4年ぶり4度目のゴールドグラブ賞も受賞したが、再契約した今季は77試合で打率.191、4本塁打、18打点、5盗塁、OPS.544と低迷している。 低迷中のブルージェイズは先日、キアマイアーをウエーバー公示したが、残りの年俸を全額負担してキアマイアーを引き取ろうとする球団は現れなかった。日本時間7月31日にはトレード・デッドラインが迫っており、売り手に回ることが確実なブルージェイズは引き続き、キアマイアーの放出を模索するだろう。控え外野手としてキアマイアーを欲する球団が現れれば、キアマイアーは現役生活の最後をコンテンダーの一員としてプレーすることになるかもしれない。 なお、キアマイアーは今年5月にサービスタイム(メジャー登録日数)が10年に到達。多くのメジャーリーガーが目標とする「10年」の節目に到達したことも今季限りでの現役引退という決断を後押ししたと思われる。