「自分の名前呼び」は幼い?かまってちゃん女子大生を黙らせた現役女子高生の「正論」
バーベキューに参加した目的は
そして連載6回目の今回は、きよかとゴリ男がゴリ男の兄の家でやるというバーベキューの話を聞いて、自分も行くとごねる。 さすがにそれは……と止めるきよかや弟の風太郎だったが、ゴリ男は連れて行ってもいいと言う。何か、考えがあるらしい。 こうして、「かまってちゃん」なみゆは、ほぼ赤の他人のゴリ男の兄夫婦の家に行くことになった。 ところで、ゴリ男の兄夫婦には高校1年生の娘 メイがいる。きよかやゴリ男にとっては、姪にあたる。 バーベキュー当日、火を熾す、野菜を切る、肉やおにぎりの用意など、参加者はそれぞれ自分に与えられた役割をこなす中、きよかはメイと一緒におにぎりを握ることに。 だが、みゆは自分から立候補した「火熾し」を頼まれると、あからさまに嫌な顔をして彼氏の風太郎にその役を押しつけ、きよかとメイの「おにぎり」班へとやってくる。 そこで、高1のメイに向かって、メイは背が高い、自分は小学生みたいだから、メイの妹みたいに見えるだのと言い始めた。 「いつものやつが始まった」と、その状況をひやひやと見守るきよか。みゆが「高1なんだから自分のことを名前で呼ぶのはおかしい」と言った時は、かちんと来て、言い返そうとする。だが、その前にメイの放った、「高1でイタいんやったら、大学生で一人称のみゆちゃんはもっとイタいってことになるけど?」が、ブーメランのようにみゆに刺さる。 高校生の忖度なしの一言に、さすがのみゆもたじたじに。 結局、みゆが期待していた「子ども扱いされて」「ちやほやされる」ポジションは得られないまま、バーベキューは進行する。 彼氏の風太郎は不機嫌そうなみゆに向かって、「サークルとか俺の前とかで、幼稚園児みたいに振る舞いたいならそうしたらええ。俺がなんぼでもつき合うたる。でも外に一歩出たら、そんなもん通用せんと分かっといてくれや」と諭す。 なんて大人で思いやりのある彼氏なのか。 そんな風太郎に連れられて、みゆは早々に引き上げることとなった。 結局何も食べなかったみゆが、あっさりと引き下がったのは、そこに来た目的がバーベキューを楽しむことではなく、皆にちやほやされたかったことであると、風太郎にしっかり見抜かれていたからであろうか。 ◇高1のメイに、こてんぱにやられたみゆ。 だが、最後に浮かべた「ニタ~」とした気味の悪い笑顔は何だったのだろう。 続く第7話、いよいよみゆの正体が暴かれる日が近づいてくる。
ぱん田 ぱん太、FRaU マンガ部