湿気がこもるお風呂場を雑菌だらけにしないための7つの鉄則とは?
湿気がこもるお風呂場は、微生物の繁殖には打ってつけの場所。その害を最小限に抑えるために、フランスの感染症と衛生の専門医であるステファン・ギャイエから7つのアドバイス。 【写真】パリジェンヌが愛する、エコで美しい掃除道具たち。 入浴や濡れたタオルのせいで常に湿度が高い浴室や脱衣所は、雑菌が繁殖するリスクが最も高い部屋のひとつだ。そこにはさまざまな菌がはびこっている。「敵は湿度の高い環境には必ずいるミクロ菌、カビです」と現在は定年退職したストラスブール大学病院の元感染症衛生専門医であるステファン・ギャイエは言う。 彼によると、カビを避けるためにはふたつの条件があるという。「湿度と、凹凸のある表面を避けること。床や物の表面に凹凸があるとカビが付着し繁栄してしまうのです」。風呂場をなるべく綺麗な状態に保つには、週に1~2回は掃除が必要だが、それだけでは不十分だ。
#1. 換気
何度も耳にした情報ではあるだろうが、カビと闘うためには、まず湿度と戦わなければならない。やるべきことは簡単。換気をして、空気中の湿度を下げるのだ。家に24時間換気がない場合、最低でも一日2回、15分間の換気をすることを彼は推奨する。「窓を開けるだけでは不十分で、空気が流れる必要があります。それが難しいようならサーキュレーターなどを使って風を作りましょう。」
#2. シャワーカーテンは広げたまま、そしてタオルはちゃんと乾かす。
シャワーカーテンやタオル類は浴室の湿度に大きく貢献している。被害を最小限に抑えるためには「どちらも必ず使用してから1~3時間で完全に乾いていなければいけません」とステファン・ギャイエは指摘する。「さもないと、菌やカビは繫殖してしまいます」 できればプラスティック製のシャワーカーテンは避けるべきだ。「完全に乾くということがないからです」と専門医は指摘。ほかに方法がなければ「S字フックで吊るしてすぐに取り外せるようにして、風の通る場所でできるだけ頻繁に干しましょう」 シャワーから上がったらカーテンは広げたままにして、水滴が滴り落ちるようにしよう。もし変色してしまい、黒ずんだり茶色や緑っぽくなってしまったら、それはカビが繁殖してしまった証拠だ。 タオルに関しては冬の間はヒーターの近くやヒーター付きのタオル干しなどに広げよう。夏は風の通る場所や、あればベランダなどで乾かすのがベストだ。