【2024年下半期】住宅ローンの変動金利はどうなる?これからの借り入れは「固定・変動」どちらが正解?
変動金利と固定金利のどちらを選ぶ人が多い?
住宅支援機構「住宅ローン利用者調査(2024 年4月調査)」によると、住宅ローンの利用状況は下記のとおりです。 ・変動金利:76.9% ・固定期間選択型:15.1% ・全期間固定型:8.0% 8割近くの方が変動金利を選択しており、低金利が人気を集めていることが伺えます。特に金利の低い住宅ローンの例は以下のとおりです。 ・auじぶん銀行「全期間引き下げプラン 変動」金利0.329% ・PayPay銀行「住宅ローン 自己資金10%以上」金利0.270% ・SBI新生銀行「パワースマート住宅ローン 変動金利(半年型)」金利0.290% ・関西みらい銀行「住宅ローン 融資手数料型 変動」金利0.295% 次の章では、変動金利と固定金利それぞれを選ぶ上で考えたい性質を考えていきましょう。
変動金利と固定金利、それぞれ向いている人とは?
変動と固定のどちらを選ぶべきか、絶対的な正解はありません。金利情勢がどうなると考えるか、住宅ローンで何を重視するかで答えは変わります。 変動と固定、それぞれに向いている人について解説します。 ●金利上昇に対応できるなら変動金利 短期プライムレートなどが上昇したとしても、貯蓄が充分にあって金利の負担に対応できるなら、変動金利を利用するのが良いでしょう。 また、借入総額が少ない人や返済期間が短い人は、金利が低いうちにどんどん元本を返済できるため、変動金利のほうが返済効率が高くなります。 ●金利の動きを気にせず返済したい人は固定金利 金利の今後の情勢を気にせず返済したい人は、固定金利のほうが向いています。 固定金利であれば毎月の返済額や総返済額が固定されるため、経済情勢がどうなろうと金利の上昇を心配する必要はありません。 変動よりも高い金利が適用されますが、無理なく返済できるのであれば、固定による安心感を選ぶのも1つの考え方といえます。 ●変動と固定のミックス型を選ぶのもあり 変動と固定のミックス型の住宅ローンを選ぶ方も増えています。たとえば固定金利を70%、変動金利を30%といったように設定する商品です。 ミックス型は、全期間固定よりは金利が低く、変動金利よりも金利上昇リスクを低くできます。 変動と固定の割合をどうするかがポイントとなるため、無理なく返済できる額はいくらなのかをシミュレーションしながら決めると良いでしょう。