【闘病】「太ったかな?」 子宮筋腫がポッコリお腹の原因だったとは…
良性・悪性に関わらず「腫瘍」という言葉を知っている方は多いと思いますが、具体的に述べることはできるでしょうか? 腫瘍が及ぼす症状は、部位によって多岐にわたり、また、症状がない場合や、「腫瘍でこんなことになるの?」と意外に感じるような場合もあります。 そこで「太ったかな?」と思ったら、実は子宮筋腫が巨大化していたという雪だるまさん(仮称)に、当時の話を詳しく聞きました。 ※本記事は、個人の感想・体験に基づいた内容となっています。2022年2月取材。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
生理は順調だったのに…
編集部: 最初に不調や違和感を覚えたのはいつですか? どういった状況だったのでしょうか? 雪だるまさん: 不調らしい不調はありませんでした。生理周期の乱れもなく、生理痛や貧血もありませんでした。違和感としては、下腹部が出てきたことや頻尿をなんとなく感じるようになったので、「太ったのかな?」と思い、筋トレをしたり、ダンスフィットネスに通ったりしていました。 その甲斐もあって体重は減り、ウエストは細くなりましたが、下腹部は変わらず出ていたので不自然に感じていました。 その時は、まさか病気だとは思っていませんでしたが、子宮の筋腫が大きくなっていて、外からみてもわかるほどに肥大化していたのだと、後にわかりました。 編集部: 受診から、診断に至るまでの経緯を教えてください。 雪だるまさん: 違和感はあったものの病気とは思わず、受診もしていなかったのですが、定期的に受けていた婦人科検診で「子宮筋腫」と診断されました。 手術をする想定で紹介状を書いてもらい、大きな病院で検査を受けることになりました。私の住んでいる地域では手術のできる病院がなかったので、車で2時間ほどかけて遠方の病院に行きました。 編集部: どんな病気なのでしょうか? 雪だるまさん: 子宮を構成している平滑筋という筋肉の良性腫瘍です。私の場合は、漿膜下筋腫といって子宮の外側にできるタイプでした。ほかと比べて、このタイプは特に症状が出にくく、大きくなるまで気が付かない人が多いのだそうです。 私もその1人で、生理も順調、出血量も問題ないまま経過し、診断がついた時には巨大化していました。