フィアット「500」を自分だけの仕様でオーダーメイドできる!「チンクエチェント博物館」のビスポークなサービスとは【週刊チンクエチェントVol.40】
世界にたった1台だけって魅力的!!
名古屋の「チンクエチェント博物館」が所有するターコイズブルーのフィアット「500L」(1970年式)を、自動車ライターの嶋田智之氏が日々のアシとして長期レポートする「週刊チンクエチェント」。第40回は「チンクエチェント博物館のビスポーク・プログラム」をお届けします。 【画像】魅力的なフィアット&アバルトのEVモデルを見る(全10枚)
自分の世界観を100%、500に投影したくない?
なんだよ、もしかしてまた進展報告ないのかよ……次のトラブル期待してるのに……という皆さんの心の声が聞こえてはきてるのだけど、前回、チンクエチェント博物館の取り組みのひとつとしてバッテリーEVへのコンヴァージョンをお伝えしたので、いずれ紹介しなきゃと考えてたもうひとつの取り組みについても触れておくことにする。だってお話がちっとも進まないせいで、順番にこだわってたらいつまで経っても紹介できないような気がするから。……あ。自分が悪いのか。 いや、まぁ、とにかく。その取り組みとはなんぞや。チンクエチェントのビスポーク、である。ビスポーク=オーダーメイド。旧いチンクエチェントに想いだとか美意識だとか好みだとかを思い切り詰め込んだ、自分だけの1台をつくってもらえる、というわけだ。エクステリアも、インテリアも、さまざまなディテールも、搭載エンジンやサスペンションの仕様も、チンクエチェントの車体を使ってできることならすべて、具現化してもらえるわけだ。つまり世界にたった1台、自分だけのスペシャルにしてプレミアムなチンクエチェントを手に入れることができるのである。超プレミアム・ブランドの新車であれば似たようなビスポークが可能になったりすることもあるけれど、いわゆるヒストリックカーでは──個人でレストモッドを楽しむ人はいるけれど──まず聞いたことがない。しかも、だ。チンクエチェントは生産されてた期間も長いしアバルト595/695も含めたヴァリエーションも多いし現在でもパーツ類がかなり豊富だから、できることの幅が広いし奥も深いのだ。これってものすごーく贅沢なことだと思う。