猫が死を悟ると姿を消すのは本当? 飼い主さん体験談と獣医師解説
「猫は死を悟ると飼い主のもとから姿を消す」という話を耳にしますが、本当なのでしょうか? 今回は、愛猫の死を経験したことのある飼い主さんに、「愛猫が亡くなる前に関するアンケート」を実施し、さまざまな体験談を伺いました。ねこのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生には、猫が亡くなる前に見せる行動について解説していただいたので、あわせて参考にしてみてください。 【写真】パソコンの上で気持ちよさそうに眠る猫 そろった足がかわいい
愛猫が亡くなる前、飼い主さんのもとから離れた?
“愛猫が亡くなる前、飼い主さんのもとから離れるようなそぶりを見せましたか? ”という質問に対し、「はい」と回答した飼い主さんは全体の43%。「はい」と回答した飼い主さんからは、以下のような体験談がよせられました。 飼い主さんの体験談(一部) 「動物病院に連れて行こうとしたら、ついさっきまで私のそばにいた愛猫がいつの間にか家具の後ろに行き、そこで倒れていました」 「元気なときは入らなかった押し入れに入りました。私たちからは見えにくい、暗い奥のほうに身を隠すようでした」 「いつもは行かない部屋の隅のほうに行き、隠れるようにして座っていた」 「いつも一緒に寝てそばにいたのに、突然押し入れに行くようになった」
「死の前兆かもしれない」と感じた愛猫のしぐさ・行動は?
一方、“「死の前兆かもしれない」と感じた愛猫の行動やしぐさはありますか? ”という質問には、63%の飼い主さんが「はい」と回答する結果に。では実際、どのようなしぐさや行動が見られたのでしょうか。 飼い主さんの体験談(一部) 「ずっと隠れていたのに、亡くなる前日は布団に潜り込んできて一緒に朝まで過ごしました。いつの間にか寝てしまい、ふと気づくと座ることもできなくなっていた愛猫が座って私が起きるのを待っていたので、どうしたの? と声をかけると、その直後に息を引き取りました」 「入院させていたのですが、どうしても帰りたかったらしく、大暴れしたので連れて帰りました。その夜は、私と夫と猫と3人で一緒に寝て、その翌朝、亡くなりました。わかっていたんだろうな、最後に家族で過ごしたかったんだろうなと思います」 「亡くなる前日、久しぶりにおなかの上にのってゴロゴロと5分ほど甘えてきました。そして、亡くなる1時間ほど前からひざの上でずっと鳴きながら甘えてきてくれました。亡くなって15年経ちますが、今も鮮明に覚えています」 「寝てばかりだったのに、亡くなる前の日はやせた体でヨタヨタ歩いて近づいてきて、体をすり寄せて甘えてきました」