2017年は“売り”か“買い”か? 「金」投資とはそもそもどういうもの?
さて、金への投資はどう始めるのか。お手軽なのは純金積み立てだ。なぜなら、金の価格が下がると一定金額で購入する量が増えるのが喜ばしい。価格が上がれば、いずれ売却するときの利益が大きくなるので、これまたうれしい。価格が上がっても下がってもうれしい投資はほかにないと思う。ただし、法律に守られていない売買契約なので、積み立て先の信用リスクがあることをお忘れなく。 また、最近では証券会社で金のETFを売っている。投資金額も小さく、いつでも証券会社の口座で売却できるので、株式投資をしている人には抵抗感がないだろう。商品投資は金に限らず、ETFを通じていつでもできる。 最後に金価格の個人的な見通しを述べると、中長期的には金価格は上昇していくと思っている。インフレ、つまり通貨価値が減価する問題や、金の生産量が減少することがその根拠だ。 短期的にはトランプ政権の政策が予想通りにはいかず、米国株価が暴落するとき金は買われる。ただし利上げがあると、金価格は下がる。 (株式会社コモディティーインテリジェンス 近藤雅世)