専門医が警鐘…フルーツが「肝臓太りの原因」になるワケと、肝臓に良い「意外な食べ物」の正体
肥満・糖尿病・動脈硬化から便秘や脂肪肝まで、丸ごと改善してくれる、奇跡の料理……。いま、日本人のソウルフード“みそ汁”の健康効果が、大きく注目されています。 【写真】レシピ付き!やせみそ汁はこちら 「毎朝、具だくさんのみそ汁を最低一杯飲むだけで、肝機能は自然と回復し、代謝のよいやせる体が手に入ります」と語るのは、日本肝臓学会認定の肝臓専門医で、栗原クリニック東京・日本橋院長の栗原毅氏。本稿では、栗原氏の新刊『肝臓から脂肪を一掃! 医者が飲むやせみそ汁』(ワニブックス刊)より、実は肝臓太りの原因となるフルーツの注意点と、逆に肝臓太りを解消するみそ汁の健康効果について、徹底解説します。 【第1回から読む】「1日1杯のみそ汁」で肝臓から脂肪が消えていく…肝臓専門医が明かす、驚愕の科学的事実
フルーツは「1日1種類」までにする
フルーツは、ビタミンやミネラルが豊富で美容や健康によいというメリットがある半面、糖質が多く太りやすいというデメリットがあります。ひと昔前までは美容のためにフルーツをたくさん食べるのがよいという風潮がありましたが、ここ数年は、「果物=太る」というイメージが定着し、太りたくないからという理由で、食べるのを控えている人も多いようです。 確かにフルーツには果糖と呼ばれる糖質が多く含まれます。果糖はほかの糖質よりも吸収されやすく、すばやく中性脂肪に変えられるため、太りやすい糖質といえるでしょう。特に近年は品種改良により、糖度が高く甘いフルーツが増えており、こうした甘いフルーツを毎日たっぷり食べていては、肝臓太りの原因となってしまいます。 一方で、フルーツには現代人が不足しがちなビタミンやミネラルがバランスよく含まれており、調理をせずにそのまま手軽に食べられるという点でも、まったく食べないのはもったいないといえます。「何を、いつ、どのくらい食べるか」に気をつけ、かしこく付き合っていくといいでしょう。 ポイントは、マンゴーやりんごのように糖度の高いフルーツは控え、グレープフルーツなどの柑橘類や、ポリフェノールが豊富なブルーベリーなどを選ぶこと。フルーツの盛り合わせなど、数種類を一度に食べようとすると糖質量をオーバーしてしまいやすいので、一度の食事で1種類を1個までと決めておくと、糖質の取り過ぎを防ぐことができます。 バナナは糖質量が多いのですが、ビタミンやミネラルのバランスがよく、食物繊維も豊富に含まれます。糖質の多いほかの食品の摂取量を減らすなどして、調節しながら適量を食べる分にはよい健康効果を発揮してくれます。また、夜に食べると脂肪として蓄積されやすいので、1日の活動がはじまる朝食で食べましょう。