【MLB】アスレチックスの有望株ジェイコブ・ウィルソンがメジャー昇格へ 今季マイナーで打率.438
日本時間7月19日、米公式サイト「MLB.com」が関係者から得た情報によると、アスレチックスは2023年ドラフト1巡目(全体6位)指名の内野手、ジェイコブ・ウィルソンをメジャーへ昇格させることを決めたようだ。プロ入りから1年ほどしか経過していないウィルソンだが、昨年はルーキー級とA+級で合計26試合に出場して打率.333を記録。今季はルーキー級、AA級、AAA級の3階級合計で46試合に出場して打率.437をマークしている。マイナー通算打率.401という実績を引っ提げ、メジャーの舞台に挑む。 現在22歳のウィルソンは「MLB.com」のプロスペクト・ランキングで球団1位・全体50位にランクイン。コンタクト能力が非常に高いバッティングが高評価を受けており、早打ちで四球は少ないものの、三振の少ないコンタクト能力の高さはプロ入り後も遺憾なく発揮されている。今季はルーキー級5試合で打率.571(3四球/0三振)、AA級22試合で打率.455(2四球/10三振)をマーク。AAA級昇格後も19試合で打率.398(7四球/3三振)を記録し、今季はマイナー合計200打席で打率.438という驚異的な成績を残している。 ウィルソンのコンタクト能力について、マーク・コッツェイ監督は今年5月に「あれは教えられて身につくものではない」と話していた。「どんな球種でもとらえることができるし、フィールドのいろんな方向へ打ち返すことができる。それが彼の強みだ。安打方向のチャートを見てみるといい。全方向に打ち返しているはずだよ。あの能力は彼にとって大きな助けとなるだろうね」と指揮官はウィルソンのコンタクト能力の高さを称賛。メジャー昇格後も理想的なチャンスメーカーとして機能するかもしれない。 なお、ウィルソンは元オールスター遊撃手の息子としても知られている。父のジャック・ウィルソンは2000年代に主にパイレーツで活躍した遊撃手。2004年にはキャリアハイの201安打を放ち、打率.308、11本塁打、59打点、8盗塁、OPS.794の好成績でオールスター・ゲームに選出され、シルバースラッガー賞も受賞した。ちなみに、父は好守の遊撃手として鳴らしたが、ウィルソンの守備の評価は父ほど高くない。