オールスターMVPに選出されたレッドソックスのジャレン・デュラン（MLB Advanced Media）

　日本時間7月17日にレンジャーズの本拠地グローブライフ・フィールドで行われた第94回オールスター・ゲーム。MVPに選ばれたのはメジャー4年目にしてオールスター初選出を果たした27歳の外野手、ジャレン・デュラン（レッドソックス）だった。5回表からアーロン・ジャッジ（ヤンキース）に代わって「4番・中堅」に入ったデュランは、3対3の同点で迎えた5回裏二死1塁の場面で回ってきたオールスター初打席で右中間への勝ち越し2ラン。ア・リーグが5対3で勝利したため、決勝アーチのデュランが球団史上5人目となるオールスターMVPに輝いた。 【動画】レッドソックスのジャレン・デュランが勝ち越し2ランを放つ（MLB.comより） 　レッドソックスの選手がオールスター・ゲームで本塁打を放つのは、2011年のエイドリアン・ゴンザレス以来13年ぶりのことだった。オールスターMVPにはレッドソックスのレジェンドであるテッド・ウィリアムスの名前が冠せられているが、レッドソックスからのオールスターMVP選出は史上5人目。過去には1970年カール・ヤストレムスキー、1986年ロジャー・クレメンス、1999年ペドロ・マルティネス、2008年J・D・ドリューが受賞しており、デュランの受賞はドリュー以来16年ぶりとなった。 　2002年に「テッド・ウィリアムス賞」となって以降のオールスターMVPは以下の通り。 2002年　引き分けのためなし 2003年　ギャレット・アンダーソン（エンゼルス） 2004年　アルフォンゾ・ソリアーノ（レンジャーズ） 2005年　ミゲル・テハダ（オリオールズ） 2006年　マイケル・ヤング（レンジャーズ） 2007年　イチロー（マリナーズ） 2008年　J・D・ドリュー（レッドソックス） 2009年　カール・クロフォード（レイズ） 2010年　ブライアン・マッキャン（ブレーブス） 2011年　プリンス・フィルダー（ブリュワーズ） 2012年　メルキー・カブレラ（ジャイアンツ） 2013年　マリアーノ・リベラ（ヤンキース） 2014年　マイク・トラウト（エンゼルス） 2015年　マイク・トラウト（エンゼルス） 2016年　エリック・ホズマー（ロイヤルズ） 2017年　ロビンソン・カノー（マリナーズ） 2018年　アレックス・ブレグマン（アストロズ） 2019年　シェーン・ビーバー（ガーディアンズ） 2020年　パンデミックの影響で中止 2021年　ブラディミール・ゲレーロJr.（ブルージェイズ） 2022年　ジャンカルロ・スタントン（ヤンキース） 2023年　エリアス・ディアス（ロッキーズ） 2024年　ジャレン・デュラン（レッドソックス）