39歳のレジェンド星大二郎、全日本選手権17年ぶりV逃す 「やってきたかいがありました」と涙 清水聡、井岡一翔も注目
和歌山県庁スポーツ科で、スポーツ振興の仕事に就く。仕事が忙しく、外部指導者をしている和歌山工高で、約1時間の練習を週3、4回積むのが精いっぱいの状況だ。11月27日の1回戦、同29日の準々決勝、同30日の準決勝に続いて4試合目で「めちゃくちゃきつかった。体も痛くて寝れなかったし」と満身創痍(そうい)の状態だったことを明かした。
それでも「来年あと1年あるんで。来年が最終年なんで。来年はちょっと有終の美を飾れるように、明日から40歳に向けてトレーニングをしようと思います」と早くも25年大会の出場に意欲を見せた。幼なじみだった妻と3人の子供の前で雄姿を見せた星は最後に「今日は泣かんつもりやったんで、それだけはなしで」と報道陣にお願いしたが、動画も撮られており「うわーミスったー」と頭を抱え、報道陣を笑わせた。
2大会ぶりに頂点に立った田中は「想定通りだった。少しプレッシャーはあったが、楽しい試合だった。勝利できたのが良かった」と試合を振り返った。星と闘って「対面してみて、感じるものはあった。試合中に会話しながら、教えられているなと感じた」と星に感謝した。
今後については「アジア大会が地元の愛知県で開催されるので、そこは絶対に出たい」と、26年の愛知・名古屋アジア大会への出場を熱望。「(28年)ロス五輪金メダルだけを目指して頑張っていきたい」と大目標も掲げた。(尾﨑陽介)