【65歳以上・無職夫婦】の家計とは?「定年後不安ある」8割、主な理由は「お金と健康」
今年も約2カ月で終わり。1年の終わりが迫るこの時期は、ご自身のキャリアやプライベートの過ごし方、またセカンドライフなどについて考える機会も増えるでしょう。 ◆【写真全6枚】65歳以上の貯蓄分布。2枚目~無職夫婦世帯たシニアの生活費をまとめてみる! 一昔前までは60歳が定年でしたが、今では働く60歳代が増えており、総務省が9月に公表した「統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」によれば2023年には65~69歳の52%が就業しています。 人生100年時代となり、老後の不安が高まる現代においては、働けるだけ働き続けようと考える方もいるでしょう。 一方で、おおよそ半分の方は60歳代後半でリタイアされており、リタイアしている世帯のお金事情も気になるもの。 今回は65歳以上・無職夫婦世帯の家計事情を確認していきます。定年に対するみんなの考えも見ていきましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
65歳以上・無職夫婦世帯「貯蓄額」の平均と中央値はいくら?
「人生100年時代」と考えるとき、まずはしっかりとした貯蓄を用意しておきたいですよね 年金への不安や昨今の物価高をみると、老後に向けて「まとまった貯蓄が保有できるか」「貯蓄をどれだけ減らさずに維持していくか」「資産運用をして貯蓄を増やせるか」などと考える方もいると思います。 では総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」(2024年5月17日公表)を参考に、世帯主が65歳以上の平均貯蓄額を見ていきましょう。 ●65歳以上・二人以上世帯の貯蓄額(平均・中央値) ・平均:2462万円 ・貯蓄保有世帯の中央値:1604万円 65歳以上・二人以上世帯の平均貯蓄額は2462万円でした。 ただし、貯蓄保有世帯の中央値をみると1604万円まで下がります。 分布をみると貯蓄100万円未満という世帯も7.9%おり、平均と中央値を見るとまとまった貯蓄がある印象ですが、世帯差が大きいことがわかります。 では、65歳以上・二人以上世帯のうち、無職世帯の平均貯蓄額を確認しましょう。 65歳以上で無職夫婦世帯の平均貯蓄額は2504万円。 平均値はいずれも2500万円前後となっています。 しかし先ほど確認した通り、家庭差は大きいと考えられるでしょう。 また、内訳をみると有価証券が480万円、生命保険が413万円など、預貯金以外の金融商品も保有していることがわかります。 リタイアすると基本的には貯蓄を増やすことが難しいので、資産運用を検討される方もいるでしょう。