20日(日)朝にかけて 北海道は積雪や路面凍結に注意 最低気温は全国的に大幅ダウン
19日(土)夜遅くから20日(日)朝にかけて、北海道では平地も含めて雪が降る可能性があり、初雪がいきなり積もるおそれがある。20日(日)朝の最低気温は全国的に前日より大幅に低く、特に北海道は冷え込みが強まる見通し。積雪や路面の凍結による交通障害に注意が必要。20日(日)昼間は北海道も含めて青空が広がり、東日本や西日本を中心に過ごしやすい所が多い見込みだ。
東京は約150年間で最も遅い真夏日に
19日(土)は関東で晴れ間があり、午後5時までの最高気温は東京都心で30.1℃を観測。1875年からの統計開始以来、最も遅い30℃以上の真夏日となった。 そのほか大陸から近づく低気圧や前線の影響で、日本海側は午前中から雨が降り、午後は次第に関東を含む太平洋側でも雨の範囲が広がっている。
上空に強い寒気流入 北海道は初雪が積雪か
前線が通過する影響で、19日(土)夜遅くにかけて太平洋側を中心に大気の状態は非常に不安定となる見通し。局地的な激しい雨、落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要だ。日本海側の雨は次第にやむ所が多いものの、日本付近はだんだんと西高東低・冬型の気圧配置となるため北寄りの風の強い状態は続く見通し。暴風や高波に警戒が必要。 また、北海道の上空には強い寒気が流れ込むため、平野部でも雪が降って初雪となる可能性がある。
北海道では20日(日)朝にかけて、山沿いを中心に雪が降り、日本海側北部では平地でも初雪が積もるおそれがある。20日(日)朝の最低気温は全国的に前日より大幅に低く、特に北海道は冷え込みが強まるため、積雪や路面の凍結による交通障害に注意が必要だ。 昼間は北海道も含めて青空が広がる見込み。ただ、北日本は昼間も肌寒く、札幌は最高気温でも10℃までしか上がらない予想。東日本や西日本は東京都心21℃、大阪22℃など過ごしやすい所が多くなりそうだ。
10月後半でも残暑と南海上に要注意
週明け21日(月)朝は放射冷却が強まり、朝の最低気温は東京都心で11℃、盛岡は1℃まで下がる予想。それぞれ今シーズン一番の冷え込みとなりそう。 ただ、朝の寒さは長くは続かず、また南から暖かい空気が流れ込んでこの時季としては気温が高くなる予想。東京都心でも再び25℃以上の夏日になる見通しだ。この先は気温の変化が大きくなるため、体調管理により一層気を付けてほしい。
また、南の海上では台風のたまご・熱帯低気圧が発生しており、次の週末にかけて沖縄・石垣島など先島諸島に近づくおそれがある。10月も後半だが、まだまだ残暑と南の海上の動向に注意が必要だ。 (気象予報士・鈴木悠)