「人生で何が最も大切?」 “自分軸”で考える、今年こそ「後悔しない生き方」 「人生は一度きり」目標や理想を追い求めよう
浪費した時間は失われた時間であり、すべて後悔の原因になる可能性がある。私たちが問うべきことは、「自分は時間の中でさまよう放浪者か、発見という使命を遂行する探検家か」ということである。 もし答えが後者なら、傍観者ではなく参加者として人生に立ち向かうべきだ。私たちは漠然と日々を送るのではなく、毎日を大切にするために全力を尽くさなければならない。 時間の使い方についても計画的になろう。無計画に時間を過ごしていると、何も成し遂げることができず、いずれ後悔することになる。
数年前の夏、祖母が91年に及ぶ幸せな生涯を閉じた。私が知るかぎり、この人ほど毎日を大切にして生きる方法を熟知している人はいなかったように思う。 死ぬ間際まで世界中を旅し、政治運動をし、慈善活動にも熱心だった。人生に情熱を燃やし、笑うのが大好きだった。遊び好きで、ユーモアがあり、美しく、愛情に満ち、思いやりがあり、親切だった。遠方のパーティーにも出席して場を盛り上げていた。 毎朝、6時になると歌いながら活動を開始し、周囲の人たちに好影響を与えた。来る日も来る日も思う存分に生きていた。
祖母について感心したのは、恐怖感や嫌悪感を交えずに死について率直に話していたことだ。「毎日を大切に生きているから、いつ死んでも後悔しない」と明言していたのが印象に残っている。 祖母は亡くなる1年ほど前に飛行機で大陸を横断し、西海岸にいる私たちのもとを訪ねてくれた。身体は見るからに衰弱していたが、精神的にはしっかりしていた。 「気分はどう?」と尋ねたときの答えは、今でも忘れられない。「私のことは心配しなくていいのよ。素晴らしい人生を送ってきたから」と言い、さらにこう続けたのだ。
「いっぱい旅行をした。素晴らしい男性とめぐり合って充実した結婚生活を送ることができた。22人の素晴らしい孫とひ孫がいるし、その倍くらいの数のめいとおいがいる。健康にも恵まれ、たいへん幸せだった。これ以上何を望むことがあるかしら。 楽しい思いをたくさんしたし、やりたいことはすべてやった。だから、私が死んだとき、お願いだから泣かないでほしいの。私の死を悼んで無駄な涙を流さないでね。毎日を精いっぱい生きてきたから、後悔なんてまったくしていないわ」