僕は底抜けにポジティブ―『カムカムエヴリバディ』に出演する本郷奏多の生き方
俳優は“最後に動いている歩兵”のような存在。周りの支えがあって成り立っている
――最後に、“俳優”という仕事について、本郷さんが思うことを教えてください。 本郷: 役者の仕事って、周りからサポートを受けて何とか前に出られている職業だと思っています。企画をするプロデューサーさんがいて、お金を出してくださるスポンサーさんがいて、脚本家さん、監督さん、美術さん、カメラマンさんなど本当に多くのスタッフさんがサポートしてくださっている。我々俳優は、最後に動いている歩兵のような存在。現場では一番偉くないと僕は心から思っています。だから、僕は、みなさんに用意していただいたものの中でどれだけパフォーマンスを発揮できるかということだけを一生懸命考えてやっています。シンプルですけど「自分の仕事を100%やる」という考え方です。 俳優という仕事を今後も長く楽しみながら続けていきたいですね。自分がやりたい役をこっちからやらせてほしいと言ってできる世界ではないので、与えていただいたことに全力で向き合う。そしたらきっと、もっと良いお話がいただけるかもね、の連続の世界だと思っています。 ----- 本郷奏多 1990年宮城県出身。映画『テニスの王子様』『GANTZ』『進撃の巨人』『鋼の錬金術師』『キングダム』など話題の実写化作品に多数出演し、原作からの再現度の高さにより注目を集める。2021年にはNHK大河ドラマ『麒麟がくる』に出演。幅広い年齢層から人気を集めている。2022年、連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」に出演。 文・姫野桂 制作協力:Viibar