「僕の精子のせいだ…」不妊判明後も排卵日を記録する36歳妻が、夫に「離婚」を懇願。ラブラブ夫婦が直面した「過酷すぎる現実」
2022年から不妊治療の保険適用が開始された。2019年に体外受精により出生した子どもは約6万人と過去最多を更新しており、晩婚化・晩産化が進む日本では、不妊治療に向き合う層が今後も増加することは確実しされていある。 「表では円満に見えた夫婦が、裏で深刻な問題を抱えていることはよくあります。恋人ではなく、夫婦だからこそ譲れない価値観ってありますよね。特に子供に関してなど……。そこが合わず離婚に至る事例も、決して少なくありません」 危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう語る。今回は、浮気や金銭のトラブルも無く円満だった夫婦が、ある日突然離婚に至った一例を、FORZA STYLE「ライフ取材班」がお届けする。 ………………………………………………………………………… 話を聞いたのは東海地方に住む和也さん(34)。金融系の企業に勤める彼は背が高く、週2~3回ジムに通い鍛えているためスラっとしており男前だ。定期的にメンテナンスをしているのか、笑った時の白い歯は清潔感があり若々しさを感じる。そんな彼は28歳の時、5個上の彼女と3年間の結婚生活の末に離婚したという過去がある。一体なぜなのだろうか。 「僕たちの出会いは共通の友人でした。お互いお酒が好きなこともあり、男女の仲になるまでそんなに時間はかかりませんでした。彼女は『次に付き合う人は結婚を前提に』と言っていて、トントン拍子に結婚が決まりました。まさかその3年後、離婚に至るなんて当時は思ってもみなかったです」 当時の妻は33歳。子どもは2人望んでおり、結婚当初から妊活に積極的だったという。 「セックスレスとかではなく、夜の営みは少なくても週に1回はあったと思います。避妊は付き合っている時からしていなかったので、自然と授かるだろうと思っていました」 結婚から1年。排卵日などのタイミングを合わせて妊活を試みるも、妻が妊娠することは無かった。仕事のストレスやお酒、ホルモンバランスが原因なのか。一抹の不安を感じながらも、まだ二人は楽観的であった。きっといつか私たちのもとに赤ちゃんが来てくれる……。そう信じていた。 ところが、一向に妻が妊娠する気配は見当たらなかった。妻が35歳を迎えたとき、不妊治療をすることに。そして、その検査結果で衝撃の事実を知ることになる。 「俺は若いし、いずれできるっしょくらいのスタンスでした。けど実は、不妊の原因は僕にあったんです。精子の動きが悪くて……。想像もしない検査結果に声を失いました。俺の精子のせいで、子供を作ってあげられないなんて」 心の底では、30を過ぎた年上の妻に不妊の問題があると思っていた和也。彼女が一向に妊娠しない理由が自分にあると知った時、天地がひっくり返る思いがしたという。 和也に生殖能力がないことが判明してしまってからというもの、夫婦でたくさん話し合いを重ねた。そして、結婚しても子どもをもたないDINKs(ディンクス)として暮らしていくことを決意した。 晩婚化の影響や女性のキャリアアップ思考、自由度の高い生活を求めるため、今の日本では子どもをもたないことを選択するDINKs夫婦は少なくない。 また、不妊治療はゴールが見えず、治療費をつぎ込んでも妊娠できるかどうかわからない。ましてや共働きだとハードルは高くなり、ストレスで自律神経が乱れ、身体・精神的に辛い思いをするかもしれない。 以上の理由から夫婦は2人で生きていくことを選んだという。
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