やはりレベルが違う!? J1→J2移籍で大活躍した選手10人。苦悩の末に輝きを取り戻した選手たち
MF:相良竜之介(ベガルタ仙台)
生年月日:2002年8月17日 前所属クラブ:サガン鳥栖 2024リーグ戦成績:36試合9得点3アシスト 相良竜之介はサガン鳥栖の下部組織で育ち、2021年にトップチーム昇格を果たした。しかし、鳥栖では出場機会に恵まれず、2023シーズンに期限付き移籍でベガルタ仙台へ加入。J2で18試合に出場し3得点を記録した。 今シーズンからは完全移籍で仙台に加入し、リーグ戦36試合で9得点3アシストと飛躍的な成績を残した。 相良の武器は、左サイドからのカットインと右足でのシュート。特に得意とする位置は、かつて元イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロが愛用した「デル・ピエロ・ゾーン」に重なることから、「相良ゾーン」と称されるようになった。この技術は、相手にとって非常に厄介な脅威となっている。 さらに、シーズン終盤の第35節・横浜FC戦では、右からのクロスに左足のダイレクトボレーで合わせてゴールを奪い、得意とする右足以外でもゴールを狙えることを証明した。 一方で、シーズン途中にはスタメンから外れる時期もあった。しかし、横浜FC戦をきっかけに再びスタメンに返り咲き、その後も重要な試合で存在感を発揮した。J1昇格プレーオフ準決勝のV・ファーレン長崎戦では、PKを獲得するなどチームの勝利に大きく貢献した。 2023シーズンの3得点から、今季は9得点と、得点数を大幅に伸ばした相良は、まだ22歳と若く、そのポテンシャルはJ1でも通用する可能性を秘めている。プロキャリアのスタートでは苦しんだものの、ここにきて大きく成長を遂げており、今後のさらなる飛躍に期待が集まる。
DF: 住吉ジェラニレショーン(清水エスパルス)
生年月日:1997年10月5日 前所属クラブ:サンフレッチェ広島 2024リーグ戦成績:31試合4得点1アシスト 住吉ジェラニレショーンは、大学卒業後の2020年に水戸ホーリーホックでプロキャリアをスタートさせた。J2でインパクトを残し、2021シーズン途中にサンフレッチェ広島に加入。しかし、J1上位クラブでは出場機会に恵まれず、2024シーズンは期限付き移籍で清水エスパルスに加入した。 京都サンガF.C.に引き抜かれた鈴木義宜の後釜を務めた住吉は、すぐにチームにフィット。182cmとセンターバックとしては小柄ながらも、圧倒的なフィジカルの強さで相手FWを封じ込めた。さらに、スピードを活かしたカバーリングも的確で、清水の最終ラインに安定感をもたらした。 攻撃面では、第9節のヴァンフォーレ甲府戦で後半アディショナルタイムに先制点を挙げるなど、大事な局面で存在感を示している。第36節の栃木SC戦ではセットプレーから決勝弾を決めた。この試合の勝利で清水は3年ぶりのJ1昇格を決めただけに、ファンにとって忘れられない一撃になったに違いない。 特筆すべきは、住吉が得点またはアシストを記録した試合で清水が全て勝利を収めている点だ。攻守両面での活躍が、J2優勝に大きく貢献したことは間違いない。 J1昇格を果たした清水にとって、住吉は手放せない主力選手の一人だ。ファンは残留を願っているはずで、クラブは完全移籍での獲得を目指している可能性が高い。