【師走のヒロイン~12月の注目レーサー~】藤崎小百合 産休明け3か月で勝率6・89「自分をほめてます」
◇藤崎小百合(41)福岡支部95期 7月下旬のからつで産休から復帰。約2年ぶりの実戦に「最初はレース勘がつかみ切れなかった。何か行けない。ここって分かっていても握れないというブランクは全然ありました」と戸惑いは隠せなかった。 それでも2025年前期の適用勝率は6・89をマークした。「上出来です。すごいできていますよね。復帰明けでよくこの点数を取ったな、と思います。自分をほめてます(笑い)」と笑みを浮かべる。 出走したのは5月から10月の級別審査期間のうち8月からの3か月とあって出走回数不足で2025年前期もB2。「次はB1、A2、A1という風に徐々に勝率を上げていきたい。復帰しての調整力とかを休む前の状態に戻したいというのが目標だった。そのノルマは達成できたかな、と思います」。この3か月で復調への手応えをつかんだこともあって焦りの色は全くない。 3走前の芦屋ヴィーナスシリーズで復帰後初となる優出(3着)。2走前の児島は節間4勝2着3本3着1本、前走のからつも節間3勝2着2本と舟券にしっかり貢献している。「自分的にはそつなくこなしたいというのがある。ちゃんと差しの展開だったら差したいし、まくりの展開だったらまくりたいとか…。だから、突出して何かというのはないですよ。そつなく、ちゃんと、しっかりと!っていう感じです」とレーススタイルも〝堅実路線〟だ。 2018年びわこG2レディースオールスター、2022年まるがめPG1レディースチャンピオンといった女子ビッグレースで優出実績もある実力派。「今はひとつひとつ目の前のレースを着実にちゃんとやっていきたい。それが最近できていて自分でも〝お~っ〟て思ってます」。笑顔の中に充実感がにじみ出ている。 〈藤崎小百合 今後の出走予定〉 ◇12月8~13日 下関G3オールレディース ◇12月23~27日 鳴門一般戦 ◇2025年1月10~13日 徳山一般戦 ☆ふじさき・さゆり 1983年7月4日生まれ。福岡支部の95期生。鹿児島県出身。2004年11月に芦屋でデビュー。2005年6月のとこなめで初勝利。初優勝は2011年5月の大村。通算9V。同期には峰竜太、山田哲也、海野康志郎、河村了、岡村仁、西村美智子ら。
東スポWEB