【食品業界2021】スパイス・キムチ・RTDは快調 変化する内食需要へ的確対応
2021年の食品市場は新型コロナウイルスの感染拡大によって度重なる緊急事態宣言が発令され、家庭用と業務用の明暗がくっきり分かれた状況が続く。ワクチン接種の浸透と経済活動の再開次第で市場の動きも変わるとみられるが、現状では不透明な要素も強く、引き続きコロナ共存型の事業活動が求められそうだ。そうした中で、食品業界はコロナ影響に端を発する2年ぶりの値上げラッシュへ突入しそうな雰囲気も強く、所得環境が厳しい中で消費にどう影響を及ぼすか懸念される。生活様式の変化で下期は内食系カテゴリーは全般に堅調な推移が見込まれるが、巣ごもりが1年以上続く中で時短・簡便回帰のほか、より質の高い手作り需要など、新たな消費傾向も生まれている。そうした変化へいかに的確なアプローチを図れるか、食品業界の需要喚起と成長の鍵を握りそうだ。
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日本食糧新聞社