牧秀悟の“恐怖の6番打者化”に懐疑論 米記者が不動だった井端采配に苦言「なぜ強打者であるマキが6番なのか」
悔しさばかりが残る敗北だった。 11月24日、野球の国際大会「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」は決勝戦が行われ、日本代表は0-4で台湾代表に敗戦。優勝トロフィーに文字通りあと一歩だけ及ばなかった。 【動画】戸郷翔征がチェン・ジェシェンに3ランを被弾したシーン 大会を通してわずか1敗。通算の勝率だけで見れば、参加国中トップの成績を収めながら敗れた侍ジャパン。当然、問題点はさまざまにあるわけだが、決勝で4安打完封負けを喫した打線のちぐはぐさは悪目立ちした。 とりわけ疑問視されているのは、6番に牧秀悟(DeNA)を置き続けた井端弘和監督の構想だ。「本来、4番を打てると思っている打者ですけど、走者を置いた場面、より多くチャンスで回ってくるところでいってもらっている」と明かした指揮官は、切れ目のない打線構築のために牧の6番を不動のものにした。 しかし、要所でポイントゲッターとなる牧に打順が回らない場面も大会を通して少なくなかった。ゆえに海外記者も巧打者の扱いに疑問を投げかけている。 来日してプレミア12を取材していたMLB公式サイトのマイケル・クレア記者は「この試合の日本のアプローチには疑問が投げかけられる」と指摘。井端監督の采配について次のように苦言を呈した。 「多くのファンや記者が、指揮官の打順構成に失望を表明し、なぜ強打者であるマキが6番に下げられたのかと疑問を呈していた。2日前のベネズエラ戦でマキが決勝グランドスラムを打った時には功を奏したが、台湾との決勝ではクリハラが試合を終わらせるダブルプレーを打ったとき、マキはバットを肩に乗せてグラウンドを見つめるしかなかった」 大一番で台湾投手陣に対応され、歯車が噛み合わなかった感が否めない打線構成。初の国際舞台で真価の問われた指揮官が、この“失敗”を糧にいかなるプランニングを構築していくかは興味深い。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]