ヤクルト 楽天退団のマー君の獲得調査認めた 先発補強へ実績評価“元相棒”嶋氏も在籍
ヤクルトの伊東昭光編成部長(61)が25日、都内の球団事務所で前日に今季限りで楽天を退団して移籍先を探すことを表明した田中将大投手(36)の獲得調査を進める方針であることを認めた。日米通算197勝を誇る右腕に関心を示しており、正式に自由契約となれば本格的な調査へと移行する。 楽天ファンだけでなく、球界全体に衝撃が走った田中将のYouTubeチャンネルによる退団表明。一夜明け、伊東編成部長は「調査はしようとは思っています。公示されるのが(12月)2日なので、その時点で(保留者名簿から)外れていれば検討する余地はあります」と明かした。 経験と実績が豊富な右腕は魅力的な存在だ。2年連続で5位に沈んだ最大の要因は投手陣の不振で、今季のチーム防御率3・64はリーグワースト。2桁勝利を挙げた投手が一人もおらず先発投手の補強が急務だ。田中将は今季はわずか1試合の登板にとどまったが、伊東編成部長は「彼にしかない強みはある。あれだけの成績を残している投手」と実績を評価し「うちのチームで先発投手としてどれだけやれるのか。これから検討していく」と続けた。 国内では楽天一筋だった田中将にとって心強い“元相棒”もいる。嶋バッテリーコーチとは長くバッテリーを組み、13年には球団創設初のリーグ優勝&日本一を達成。親交が深く気心の知れた存在は、仮に入団となればチームになじむ大きな手助けになるはずだ。 全国のファンが注目するレジェンド右腕の去就。今後、球団は編成幹部やアナリストの意見も交えながら慎重に議論していく。