「私だけが “ぼっち” で、つら過ぎる」1人でいる孤独は、幼いころに刷り込まれた「呪縛」のせいだった。解き放ち方はある?
世間で言うところの「ソロ活」は、ポジティブなニュアンスで受け入れられています。「ソロキャンプ」や「ひとり焼肉」などのソロ活は流行していますよね。 コロナの影響によって、心理的に集団での行動がはばからるようになりました。友人を誘いにくくなり、その結果としてソロ活が多くなったのかも知れません。 【データ】男性・女性の未婚率の推移、30~40代女性の結婚願望は? 友人たちと対面で過ごす時間は楽しいものです。しかし、そのようなコミュニケーション時間が減ってしまったことで、結果的に「ひとり時間の良さ」にも気づくことができたのではないでしょうか。 自分の時間を持つことによって、改めて自身の生き方を振り返ったり、今までおろそかにしていた趣味や、やりたかったこと、身の回りの整理ができたり……。ひとりで気ままに暮らすことの魅力に気づいた方は大勢いると思います。 メディアでも「ソロ活」の露出が増え、サービスや商品にも「おひとり様」などをうたい文句にしたソロ向けが増えてきました。一昔前までは、一人で食事をしたり、一人でキャンプをしたりするような活動は、あまり一般的ではなかったかも知れません。ところが現在では、ごくあたり前のことになり、ポジティブなイメージすらありますよね?
ソロ活とぼっち、その違いは?
一方でソロ活とは異なり、「ぼっち」と言う言葉には、不本意ながらひとりでいるというようなネガティブなニュアンスを感じます。 このとき、「ひとりである状態を自分自身で選択したのかどうか」というのが重要なカギになります。 「ソロ活」の場合は、自分自身で積極的にひとりになることを選択していますが、「孤独」や「ぼっち」の場合は、本来は、「そうはなりたくないのに、不本意ながらそうなってしまった」「ひとりになりたくないのに、そのような状態になってしまった」または、「その境遇を強いられている」というイメージを想起させてしまいます。 また、「私って、ぼっちだから~!」などと自虐的な発言をする人も少なからずいます。また、ついさっきまで友人達と食事をして笑っていたのに、自宅に戻ってくると「誰かと話したい」「また誰かと会いたい」と、急に孤独を感じる場合も。SNSで連絡しても反応がないときも、「ひとり『ぼっち』でさみしい」という気分になる人が多いようです。