毎日ブラジャーを着けると、本当に胸は垂れない? 形成外科医が解説。
美しい胸をキープするのに、ブラジャーは欠かせないものだろうか? 形成外科医のヤエル・ベルダ氏が解説する。 近年、ブラジャーに関する意識はすっかり様変わりした。胸を解放して快適に過ごしたいと、ブラを着けないことをあえて選択する女性もいる。この点で、2020年のロックダウンは転機になったかもしれない。同年7月に実施されたフランス世論研究所(Ifop)の調査では、調査対象となった25歳未満の女性の18%がノーブラ支持者だと回答した。これはロックダウン前の推定値の4倍にあたる。また、ブラジャーは胸をサポートするという原則に基づいて、忠実に着け続ける人もいる。しかし実際のところ、本当にブラは胸が垂れないように機能するのだろうか? この疑問について、形成外科医のヤエル・ベルダ氏は、ブラジャーを着けることが胸の弾力をキープすることになるのは疑いようのない事実だと断言する。理由は単純で、皮膚が胸を支えるからだ。「ブラジャーが、皮膚の働きを補助するのです。胸の重みによって生じる張力が、皮膚ではなく下着にかかるようになるのですが、重力に抗えば抗うほど、保護されるようになります」。これは、胸が大きい場合に特に当てはまるようだ。「胸は大きいほど、重くなり、皮膚への負担が大きくなるので、一層ブラジャーの着用が推奨されます」。さらに言うと、ストラップ付きのブラなら、重みは分散され、身体の前面に重力が集中することがなくなるという。
若いうちからブラ着用の習慣を守る
そうは言っても、ブラジャーを着けていればすべてが解決するというものでもない。バストの硬さは、乳房を構成する脂肪と乳腺の割合に左右されるが、このふたつは、皮膚の老化によって変化するようだ。「加齢によって、皮膚は薄くなり、ハリを失わせます。そのため若いうちからブラジャーを着けることが予防になり、重要になってきます。また、年を重ねるにつれて乳房も乳腺組織が脂肪に置き換わるため、胸は柔らかくなる傾向にあります」。遺伝の要素も影響大と言えるだろう。小さな胸はより引き締まる傾向にあり、垂れる心配は少ないようだ。