能登に元気を!「クラブ・デュ・タスキドール」11人のフレンチシェフによる、能登半島地震チャリティービュッフェ
まさに、錚々たる顔ぶれ! ビュッフェ形式で提供される料理とドリンク代を含めて22,000円。決して安価ではない参加費ではあるが、人気シェフの競演という話題性はもとより「能登を応援したい」という方々で会場は埋め尽くされていた。 「イベント告知の2日後には定員に達し、キャンセル待ちの状態が続いたんですよ」とにこやかに話すのは、開催場所になった「ミュゼカラト」を率いる唐渡泰シェフ(「リュミエールグループ」オーナーシェフ)。当日は、146名にも及ぶ客が来場したという。 シェフたち渾身の料理を見ていただくとわかるように、価格以上の驚きと感動に満ちた、チャリティービュッフェだったのです。
ビュッフェらしからぬ、クリエイティブなフランス料理が勢揃い!
ビュッフェとはいえ、そのスタイルはフランス料理のフルコースを味わっているかのような構成。11人のフレンチシェフたちが、各自のブースにスタンバイ。冷たいものは冷たいまま、そして肉料理などは熱々のものを皿に盛り付けてゆく。そして、お客様ひとりひとりと会話をしながら、シェフ自らが手渡しをしている。 そのメニューの一部を紹介させていただこう。
冷前菜の一品。「真白」小霜シェフによる「京都 舞コーンのプリンとフォアグラのかき氷」。糖度の高い京都産トウモロコシ「京都舞コーン」のピュアな甘みに驚く。フォアグラのテリーヌのかき氷との温度差も心地よい一皿
魚料理は「フォションホテル京都」林シェフ作「能登スズキのアンクルート 柚子の香る海藻バターソース」。能登産のスズキや海藻、さらには能登の郷土食「いしり」をソースのアクセントに用いている
肉料理より。「リュミエールグループ」唐渡シェフは、能登の交雑牛を使用。「石川県産牛ロース肉のロティ バターを使わない現代風ベアルネーズソース 野菜の大遊園地とご一緒に」。澄ましバターを用いないベアルネーズソースは、ブドウの種の油とタマネギのピュレでコクを持たせている。ビーツや人参、小松菜のソースほか季節野菜もふんだんに。「野菜の美食」を提唱する唐渡シェフならではの一品